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「奄美にあるハブ屋」使用禁止Xデーに向けた対策 時流読み変化続けるハブ屋のビジネス(後編)

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  • 横山 瑠美 ライター・ブックライター
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武臣さんは、家業を手伝い始めた当時をこう振り返ってくれた。

「帰ってきたころの経営状態は思い出したくもないくらいですが、父ちゃんは1人で店をやっていて本当に大変だったと思います。自分たちは兄弟3人で話し合いができるから恵まれている。僕がどんどん企画を出すタイプなので、特に次男の良太には『“野党”になってほしい。絶対に穴があるから気づいたら言って』と頼んでいます」(長男・武臣さん)

次男・良太さんはショーの2代目パフォーマーとしても活躍。「奄美市街地に住む人の中にはハブを見たことがない人もいる。地元の子どもたちに実物を見せて、ハブの性質と遭遇したときの対応を伝えていけたらと考えています」(写真:筆者撮影)

なぜハブ屋を続けるのか

武臣さんによると、ハブを扱う商売柄、お客さんから「怖い」「気持ち悪い」と言われることもあるという。それでもこの家業を続けるのは家族が好きだから、そしてハブが面白いからだ、と話してくれた。

「僕は映画でも講演でも、要はどういうこと? と考えて自分なりの答えを出すのが好きなんです。聞いたことは自分の血肉にしないともったいないという気持ちもあるのかな。原ハブ屋の仕事もそれと同じ感覚でやっています。ハブって調べ始めると深くていまだにわからないことも多い。ハブって何だろう? と考えて、僕なりの答えを凝縮して商品に落とし込む。そうして、これからもハブとうまく共生していきたいと思っています」(長男・武臣さん)

三男・拓哉さんが担当するなめし工程の1つ、「裏割り」。革の厚みを均一にする工程で職人の腕が要求される作業。「ハブの模様は1匹1匹違う。その個性を活かすなめし、商品づくりをしていきたいですね」(写真:原ハブ屋提供)
前編:「奄美にあるハブ屋」が3世代に渡って続く背景

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