目薬をさした後に「まぶたパチパチ」が逆効果の訳 目薬の正しい点眼方法を知っていますか?

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目薬を複数種類使うときの話ですが、まず使用する順番です。目薬の透明度を確認していただいて、「透明か」「濁っているか」を見てください。透明ということは溶かされている薬の粒子が小さく吸収が早い、一方で、濁っている薬は溶かされている薬の粒子が大きいため吸収に時間がかかると判断します。そのため、透明な目薬を先に使いましょう。

吸収が比較的早いとはいえ5分程度はかかりますので、点眼後5分置いてから、濁っている目薬を使用するようにしましょう(薬によっては、10分の間隔をあける薬もありますので、医師や薬剤師から指示があるときはそちらを優先してください)。

ちなみに、眼軟膏(まぶたなどに塗れる軟膏)も使うときは、目薬の使用後に使うようにしてください。軟膏は少なからず油が入っているため、水性の目薬を弾いてしまいます。そのため、使用する順番は、①透明な目薬、②濁った目薬、③眼軟膏の順番で使用します。

子供が目薬を怖がる場合はどうするか?

子供は、目薬を怖がってしまうことが多いです。さらに飲み薬と違い、怖がっているときに力ずくで目薬点眼をする選択肢にはつかえません。泣いてしまい目薬が流れ出てしまい、効果がないのでやり直しになってしまいます。そんな時は、寝ているときにまぶたを広げて、点眼すると解決できます。

鈴木 素邦 有限会社クラヤ代表取締役 城西大学薬学部非常勤講師

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すずき そほう

1980年生まれ、千葉県出身。城西大学薬学部卒業と同時に薬剤師免許取得。32大学の薬学部で病態治療の教壇に立ち、30,000人以上の薬剤師輩出に寄与。薬局薬剤師の経験を経て、専門部署を持てない中小薬局向けのコンサルティング会社を立ち上げ、「患者様第一」をモットーに薬局経営のサポートを行っている。

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