筆者の意見としては、「当人同士が結婚したいというなら、当人たちの意思を貫くのが筋」だとは思います。
一緒にいることで人生や生活の質が上がり、楽しい日々が送れるのであれば、そのほうがいいに決まっているからです。
ただ、Tさんの息子が、文句を言いたくなる気持ちもわかります。
本来なら子どもに100%渡るはずの遺産が、半分も見知らぬ他人に渡ってしまう可能性があるわけですから。
父親と長年連れ添い、自分たちを育ててくれた実の母親をないがしろにされたような思いもあるでしょう。
むしろ財産などなければ、大きな問題にはならないのかもしれませんが……。
「事実婚」という選択肢も
このような場合、具体的な方策としては、
などがあります。
今回のTさんはそれなりの資産家ということで、家族の反対を最小限に抑えるなら、「新しいパートナーにある程度の財産を残す旨の遺言書を残したうえでの事実婚」といった選択が現実的かもしれません。
子どもが自立しているシニア世代とはいえ、婚姻関係を結ぶとなれば、自分たちだけの問題ではなくなります。
今後の暮らし方、相続、お墓、介護などについて、家族と相談してから事を運んだほうがよいでしょう。
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