このレポートはDX支援を行うシステム会社やITコンサルタントに強く支持されています。
しかしその反面、DX支援などを生業にしていない「デジタル一般人」からしますと、「2025年の崖」の指摘に違和感を抱く人は少なくありません。
これも前回記事で簡単に触れたことですが、なかでも「レガシーシステム(これは老朽化・複雑化しているシステムのことです)を放置したままだと、2025年以降毎年12兆円の経済的損失が発生する」という指摘は、にわかには信じにくいものでしょう。
ちなみに「12兆円の規模感」は?
12兆円といいますと、日本郵政やセブン&アイ・ホールディングスの売上、コンビニの国内での年間売上額に相当します。
少し古いですが、1990年代後半に大手銀行へ注入された公的資金でも9.3兆円、2023年度の日本の防衛費でも6.8兆円です。
本当に、来年から毎年12兆円の経済的損失が発生するのならば、これはかなり深刻な事態です。
それぞれの企業に対する負のインパクトも少なくないでしょうから、対応策を準備することが必要になるかもしれません。
ここは、違和感の確認(あるいは解消)、対応の要不要の判断のためにも、12兆円の経済的損失の算定を押さえておくことにしましょう。
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