便意と尿意が転機?「徳川家康」のまさかの歴史 23年の大河ドラマ「どうする家康」も話題に

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秀吉政権の下で三河国を治めて力をつけていた家康さん。秀吉さんは、自分の本拠地である大坂の近くに家康がいることを「ちょっと怖いな」と感じていたんですね。そこで家康さんに「領地替えで江戸に行ってもらえないかな」とお願いしようと考えるわけです。

東京が生まれたまさかの背景?

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ただ、今の東京は非常に栄えていますが、当時の江戸はまだまだ田舎。湿地帯みたいな本当に何もない場所だったんですね。そんな田舎に「行ってくれ」と言われても、家康さんとしては正直全く美味しい話ではない。そこで秀吉さん考えました。

どうしたら説得できるかな、と。「そうだ、やっぱ、心を開いて話すためには立ちションだ」と思いついて、家康を誘って立ちションしながら、「あの……(じょぼじょぼじょぼ)。すまないんだけども(じょぼじょぼじょぼ)。江戸行ってくんない?(じょぼじょぼじょぼ)」なんて話をしたんですね。

家康さんも、もちろん納得したわけではないんですが、「断ると後が怖いな」と思ったのかもしれません。提案を受け入れて、江戸に移って開発していったんです。その結果、後に幕府が生まれて、東京という街につながっていく。つまり、2人の立ちションがなければ、今の東京はなかったかもしれない、というわけなんです。

おかげさまポイント
生まれてから数々のピンチを切り抜けてきた徳川家康さん。ケチやヘタレという損な性格によって、逆転できたといえるのかも!?
しろっぷ じゅんぺい お笑い芸人

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北海道を中心に活動するお笑いコンビ「しろっぷ」のじゅんぺい。本名・亀田純平。高校時代に司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読んだことをきっかけに日本史に興味を持ち始め、現在はお笑いの活動やラジオパーソナリティをしながら、全国各地の城を巡るなど独学で日本史について学び、歴史トークイベントなどを開催している。2022年11月からポッドキャストラジオ番組「あんまり役に立たない日本史」を立ち上げ、多分テストにも出ない、知っていても誰も得しない、そんな日本史のお話を毎週金曜の昼12時に配信中。2024年3月には「第5回JAPAN PODCAST AWARDS」で優秀賞を受賞。

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須藤 公博 駿台予備学校日本史科講師

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すどう きみひろ / Kimihiro Sudo

駿台予備学校日本史科講師。慶應義塾大学大学院(経済学研究科)博士課程単位取得退学。お茶の水・池袋・横浜の東大・早慶クラスを中心に出講。趣味は仏像鑑賞とプロ野球の応援。著書に『愛と欲望の日本史』(1999年 祥伝社黄金文庫)、『まるわかり日本史』(2000年 永岡書店)、『夜つくられた日本の歴史』(2001年 祥伝社黄金文庫)、『ちゃーと&わーど』(2002年 駿台文庫 共著)、『家系図から読みとる日本史』(2003年 駿台曜曜社)、『日本史頻出わーど問題集』(2005年 駿台文庫 共著)、『日本史の意外なウラ事情』(2007年 PHP文庫) 、『名門大学入試問題で知る「反」日本史』(2013年 講談社) 、『THE早稲田 日本史問題集』(2019年 駿台文庫)など。座右の銘が「Remember 2016.10.29」という噂も。

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