生焼けハンバーグ騒動を生んだ外食業界の"病巣" 安易なパクリが健康被害&風評被害を生む

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安易なパクリが安全性を脅かす

規模の大きい人気店は、当然ながら安全面にもしっかりと配慮している。いち個人店が見様見真似で作ってもその安全性まで同等にできるとは限らない。

特に今回のハンバーグについては、スタッフや客が「後から焼く」という体験型のメニューであったこともポイントだ。「さわやか」や「極味や」はレアな状態で提供され、スタッフや客が焼くという体験込みで人気の商品となっている。そうした個々にゆだねる部分があっても大丈夫なように衛生面を設計しているからこそ成立しているものだ。

人気のメニューは、工場の衛生面を整備したり生肉提供許可を取得したりと、コストをしっかりとかけている。華やかな見た目の裏には人気を下支えする努力やコストが隠れているのだ。

安易なパクりは、客への健康被害を及ぼす可能性に加え、まじめに衛生対策を行っている店への風評被害にもなってしまう。飲食店には、表面だけでなく本質を伴ったメニュー開発に励んでほしいと願う。

大関 まなみ フードスタジアム編集長/飲食トレンドを発信する人

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おおぜき まなみ / Manami Ozeki

1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月より飲食業界のトレンドを発信するWEBメディア「フードスタジアム」の編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100人の飲食店オーナーを取材する。
Instagram:@manami_ohzeki

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