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ラーメン二郎「インスパイアに勝訴」の驚く舞台裏 30年以上、二郎を支えてきた顧問弁護士の奮闘があった

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ラーメン二郎は基本的に取材お断りで、この取材の可否も委員会で議論された。

金子弁護士は「マスコミを頭から否定しているつもりはまったくありません」と説明する。

記事配信や放送翌日に行列が作られ、常連に迷惑がかかるというのが理由だ。2022年に限って放送されたテレビの取材は特例で、複数の誓約書をかわしたという。

ラーメン二郎三田本店の行列(写真:弁護士ドットコムニュース)

金子弁護士は慶應大柔道部OBで、学部を卒業した20代から三田本店に通い、1990年代より顧問の立場にある。

山田さんとは仕事のパートナーとして約30年、学生時代を含めれば約50年の付き合い。

ラーメン1杯が1000円を超えるのも不思議ではなくなった現在、三田本店の「ラーメン小」は700円。それでも他のラーメンの大盛りより多いかもしれない。

「主役は『安くてうまいラーメンをお客さんに提供する』ことで、それ以外の私の仕事はサポートです。弁護士は黒子だと思っています。

親父さん(=山田さん)とは親子でもなく、かといって先輩後輩でもない。『同志』が近い。親父さんの考えは全部理解しているから『みなまで言うな』という関係です。

幹男さん、加盟店の店主さん、みんな人がいい。彼らの姿を見て、私は一肌脱いでしまう。そのような意味でラーメン二郎のみなさんが同志です」

金子弁護士と山田さん(2024年11月/金子弁護士提供)

「儲からないフランチャイズ契約」の目的

顧問就任のきっかけは90年代にさかのぼる。大学の相撲部OBを通じて山田さんから相談が寄せられた。

ある会社がラーメン二郎の名前を使った商売をしようとしていたという。会社の役員ポストを用意すると持ちかけられていた。

「親父さんは、それを防ぐために『儲からないフランチャイズ』を作りたいと考えていました。ちょっと驚きました。どの文献を引いても、フランチャイズとは本部が儲かるように店舗を拡大する仕組みとしか書かれていません。後にも先にもこんな相談はありませんでした」

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