ラーメン二郎「インスパイアに勝訴」の驚く舞台裏 30年以上、二郎を支えてきた顧問弁護士の奮闘があった

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ラーメン二郎のラーメンと金子正志弁護士
ラーメン二郎のラーメンと金子正志弁護士(2024年11月/東京・神田の法律事務所/弁護士ドットコム撮影)

山田拓美さん(81歳)が1968年に創業したラーメン店「ラーメン二郎」は、慶應義塾大学三田キャンパス近くに本店を構える現在まで、グループの加盟店をおよそ45まで増やした。

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

「二郎系」というカテゴリーを作ったカリスマ。その歩みを30年以上支えてきたのが、ラーメン二郎の顧問弁護士をつとめる金子正志弁護士(70歳)だ。

安くてうまいラーメンをお客さんに提供するために「儲からないフランチャイズ」を作りたいーー。山田さんから受けた常識はずれの依頼を実現するためサポートに尽力した。

パイオニアであるがゆえに、フォロワーである「二郎インスパイア」をめぐるトラブルにも見舞われることになった。最近まで長らく"共存"を黙認してきたが、金儲けに走る動向が目に余るようになってきたことから、訴訟を辞さない考えにシフトしつつあるという。

尊敬する親父さんの「黒子」に徹してきた金子弁護士が語るラーメン二郎の過去と次代。歴史を振り返りながら、顧問弁護士が果たす役割を聞いた。(弁護士ドットコムニュース編集部・塚田賢慎)

ラーメン二郎が「取材お断り」の理由

ラーメン二郎グループは三田本店を頂点とする形で、44の加盟店を展開している。

グループの方針を決めるのは、創業者の山田さん、息子で三田本店の現経営者・幹男さん、金子弁護士をはじめとした「営業審査委員会」の面々だ。

次ページ特例だったテレビ取材では、複数の誓約書をかわした
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事