アルツハイマー研究第一人者が語る「脳にいい食」 主食や調味料の選び方に注意して脳の老化防止

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おいしさ、便利さを追求して変化した「食」がアルツハイマー病の急増を招いたかもしれない。アルツハイマー病予防、脳の老化予防のカギになるのは食事だ。そう確信した私は、世界中の研究論文をチェックしました。

これまでに膨大な量の文献を読み、最終的に「これだ」とピックアップしたのが、本記事で紹介する「毎日食べたい必須の食材」です。

論文をチェックしてまとめたなら、珍しい食材ばかりと思われるかもしれません。なかには珍しいものもありますが、それはごく一部で、実際には日本人が昔から口にしている、なじみのある食材がほとんどでした。

よく考えれば、日本は世界でもトップクラスの長寿国です。これは、日本人が昔から食べてきた食事が健康長寿食だったから、ということなのでしょう。

認知症、脳の老化は食事で予防、改善できる。それを証明するために、館林の介護付き有料老人ホームでは、食事を厳密に管理しています。

施設では、本記事で紹介する「毎日食べたい必須の食材」を中心に、脳にいい食材や食べ方を取り入れています。これは、最先端の認知症治療であり、寝たきりになることなく、元気で幸せに生きるためにもっとも大切なことだと私は確信しています。しかも、この治療(食事)はどこの家庭でもすぐにできることばかり。ぜひ参考にしてください。

栄養豊富でおいしい「万能」の主食

毎日食べたい必須の食材:発芽発酵玄米
玄米
(画像:『Dr.白澤の実践メソッド 100寿をめざす 認知症最新戦略』)
発芽玄米に小豆と塩を入れて炊き、保温状態で寝かせる
●寝かせる(発酵させる)ことでもちもち食感になり甘みと旨みがアップ
●ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富
●免疫力アップや認知症予防に役立つLPS(リポポリサッカライド)を含む
● がん細胞を攻撃するNK細胞(免疫細胞)を活性化するアラビノキシランを含む
●記憶力の向上に役立つGABAを含む

発芽発酵玄米は、玄米を発芽させて小豆と塩を加えて炊き、発酵させたものです。寝かせ玄米とも呼ばれています。

普通に炊いた玄米ごはんに比べて、もちもちとしてやわらかく、発酵させているので旨みがあり、消化されやすいという、栄養以外にもいいところがたくさんあります。

炊き方は、まず玄米を半日ほど水につけて発芽させます。玄米が膨らみ、小さな芽が出たら発芽玄米の完成です。

発芽玄米、小豆、水、塩を入れて炊飯したら保温し、しばらくおいて発酵させます。時間が経つほど赤茶色が濃く、もちもちとした食感が増していきます。1週間ほどもちますが、食べるタイミングはお好みで。

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