「東京のブルックリン」にひっそりたたずむフードコート
やや話は戻るが、三井不動産などによる日本橋再生計画は2019年から第3ステージを迎えており 「豊かな水辺の再生」「新たな産業の創造」「世界とつながる国際イベントの開催」の3テーマを重点構想として、さらなる開発が進んでいる。
第3ステージでは、昭和通りを境に一帯を「WESTエリア」と「EASTエリア」に分けて、それぞれの特徴を生かした街づくりが進む。そのうちカミサリー日本橋があるのは、EASTエリアだ。
過去、日経XTRENDの取材に対して、三井不動産はWESTエリアとEASTエリアをニューヨークの「ミッドタウン」と「ブルックリン」のような関係性である、と述べている(2020年3月6日『三井不、日本橋で超広域街づくり オフィス街がブルックリンに?』)。
さしずめ、WESTエリアがタイムズスクエアやロックフェラーセンターのある商業の中心地だとすれば、EASTエリアは個性的な店がひしめく、文化的な一帯という意味合いだろう。
その言葉のとおり、カミサリー日本橋は「フードコート」と聞いて思い浮かべるような空間、店舗ではない独特な空気がある。
まず、路地を歩いていくと見える外観は、主張が控えめ。何も事前情報がなければ、どこか海外のブランドショップかと間違えるようなたたずまいである。
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