森山幹事長「石破総理はやはり異色の政治家」だ 選挙は負けすぎたが少数与党には良い面もある

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塩田 自民党は今、参議院も単独では過半数割れで、公明党と合わせてやっと過半数に届いています。来年の2025年には参院選がありますが、今回の衆院選を見れば、このままでは参院選でも負けて、与党過半数割れとなるのでは、と予想する声が強いと思います。

森山 私はかつて自分で参院選を戦いましたから、よく分かるのですが、参院選は1人でできる選挙じゃないですよ。衆議院の人たちが、自分の選挙と思って協力していけば、自民党は強いと思います。そこを理解しながら選挙態勢を組むということだと思います。

塩田 与野党の関係では、「自民党1強」だった安倍政権の時代には、数の力で押し切るようなこともありました。今、少数与党になり、野党の政策も取り入れながらやっていかざるをえなくなったことは良い面もあるということですか。

森山 そうです。数があるから、ないから、ということではなく、国会はみんな主権者から民主的に選ばれた人たちですから、与党がその気持ちを持って対応していくのは当たり前のことじゃないでしょうか。

与党との関係は安倍政権時代と同じ

塩田 もう一点、政府と与党の関係です。安倍首相時代は首相官邸主導で、官邸と自民党が一致しないこともありましたが、石破官邸は与党とどう向き合っていくと思いますか。

森山 われわれの総裁が総理ですから、一体でやって行かなければなりませんし、公明党との関係をしっかりやり、他党との連携もしっかりやっていかなくてはならない。

塩田 石破首相は官邸主導でぐいぐいやっていくタイプでしょうか。

森山 考え方が違うことはないと思います。安倍総理のとき、私は国対委員長でしたが、安倍さんも、与党に対しては非常に気を遣っていたように思います。石破総理も、自民党に対しては同じです。安倍政権、菅政権、岸田政権と比べて、特に違いは感じません。

塩田 森山幹事長は石破首相とはこれまでどんな点で接点がありましたか。

森山 私は平成研にいた時代があります。

塩田 森山さんは2004~2005年、自民党の派閥の平成研究会(旧経世会。竹下派、小渕派、橋本派、額賀派などを経て茂木派)に所属していて、同時期、石破さんも橋本派でした。

森山 ほかには、私は鹿児島県が選挙区ですが、石破さんは鹿児島に後援会を持っていて年に1~2回、見えておられる。私が総務会長のとき、総務を務めていただいていたという関係でのつきあいもありました。自民党の農林族というつながりもあります。石破さんも私も農林水産相の経験があります。といっても、一緒に仕事をしたことはないですね。

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