縮まない・伸びない「ニット」おうち洗いの"正解" 意外とやっている「NG行為」で寿命を縮める例も

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

状態良く着るために必要なのは頻繁に洗うことではなく、着る頻度や着方を適切にすること、服に合わせた洗い方を選ぶことです。繰り返しになりますが、ニットを状態良く着るために必要なことは、頻繁に洗うことではありません。

着用後にはブラッシングをしてホコリを落とし、表面を整える、少し休ませて湿気を飛ばす。そうやって服が持つ復元力で形が戻ることを促しましょう。

消臭スプレーは使っていい?

消臭スプレーも必要ありません。揮発しない成分がニットに残り、生地が固くなるのでおすすめしません。干しておけば大抵のニオイもなくなりますし、逆にニオイがなくならないときは、洗いどきです。

また「菌がいそう……」などの理由で、なんとなく洗わなくてはいけないと思っていませんか? 洗うタイミングは、明確に理由があるときに洗えば十分です。

目に見える汚れがある、2~3日干して休ませても嫌なニオイがする、季節が変わり長期間着なくなる――。洗う必要があるときはそんなときです。

洗うことですべてを賄おうとしてはいけません。服を休ませる時間を取ったり、無理な着方をしなかったり、洗い替えをするための適正な着数を持ったりすることも大事です。

中村 祐一 洗濯家 国家資格クリーニング師

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

なかむら ゆういち / Yuichi Nakamura

1984年3月1日生まれ。長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。「洗濯から、セカイを変える」という信念のもと、2006年から「洗濯アドバイス」という分野を切り開いてきたパイオニア。洗濯から考える、よりよい暮らし方の提案を行い、「衣・食・住」における「衣文化」の革新に洗濯の側面から取り組む。「洗濯王子」の愛称で、NHKなどのテレビ出演、日経新聞連載など各種メディアにも多数出演し洗濯のアドバイスを行う。全国各地のクリーニング店メンバーと共同で運営する、洗濯のキホンを伝える講座「ゼロから学ぶ洗濯」も好評開催中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事