妻と6年別居→離婚した夫が手にした幸福な人生 採用面接に来た女性とつながった意外な縁

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という浩二さんの父親もインフラ系の大企業で社長を務めた人物だ。ただし、腕時計のベルトを自作するほどの倹約家で、実家にはテレビがなかったという。

「偶然ですが、彼女もテレビのない家で育ちました。だけど、専業主婦の母親はお金を使うことが大好き。うちの母親と似ています」

尊敬できるパートナーとの健やかな暮らし

浩二さんの会社には入れなかった由里さんはベンチャー企業に正社員として採用され、現在は育児休暇中だ。週末を中心に浩二さんも家事と育児に参加していて、財布は別々。共有口座に「2:1」の割合で浩二さんと由里さんが毎月入金して生活費としている。由里さんはそんな共同生活に満足しているようだ。

「夫の経済力(の大きさ)をまったく考慮しなかったわけではありません。でも、視野が広くて結婚生活に理想を持ちすぎてないところが決め手でした。一度経験しているからだと思います」

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前の妻子からは捨てられてしまった形の浩二さん。どんなに悲しく悔しかったことだろう。しかし、その現実を受け入れた途端に、尊敬できる美しいパートナーと健やかな暮らしを手に入れることができた。

なお、浩二さんのスペックであれば婚活市場に出ると女性からのアプローチが殺到する。20代後半の女性とのお見合いも可能だろう。フライング気味にスタートし、離婚が成立した直後に「猛アタック」をした由里さんが幸せを手にすることができた。

捨てるべきものを捨てた浩二さんと動くべきときに動いた由里さん。これから結婚を目指す人にとって参考になる夫婦かもしれない。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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