妻と6年別居→離婚した夫が手にした幸福な人生 採用面接に来た女性とつながった意外な縁

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今はモノを処分し、養蜂が趣味だという妻とのシンプルライフを楽しんでいる浩二さん。インタビュー取材場所として指定してくれたのは「サステナブル」がテーマだというカフェ。東京の隅田川沿いにあり、観光客なのか外国人客も多い。ヴィーガン向けだというモーニングセットをいただきながら話を聞いている。

浩二さんは「開成高校から慶應義塾大学に入学し、 日本を代表するある大企業に就職、成績のいい営業マンとして活躍した」経歴を細かく教えてくれる。自慢したいというよりも、サービス精神が強い人のようだ。念願の海外駐在も経験し、33歳のときに同業界の外資系企業からヘッドハンティングされたという。現在は10人ほどが所属する日本支社を率いる立場にいる。そう言えば、浩二さんが着ている黒いジャージも高級そうだ。若手経営者の休日ファッションにふさわしい。

前妻と別居していた理由

浩二さんは2010年に最初の結婚をしている。1社目の会社の北海道支社内で知り合った4歳年下の祥子さん(仮名)との社内結婚だった。2011年に長女、2015年には次女が生まれた。しかし、子どもを東京の小学校に通わせたくないという理由で祥子さんは子どもたちを連れて北海道の実家に行ってしまった。

「微妙な話題ですが、前の妻は原発を極度に怖がる人でした。東日本大震災以来、水や食品に過敏になり、長女に小学校の給食を食べさせたくないというのです。北海道なら大丈夫というので、青森県の原発の影響は津軽海峡を越えたら消えるのかと理詰めで説得したのですがダメでした」

転職したての浩二さんは結果を出すために多忙で、家事や育児は専業主婦の祥子さん任せだったという。北海道育ちの祥子さんは頼れる人がいない東京でのワンオペ育児が不安で極端な思考に走ってしまったのかもしれない。

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