親の「おむつ交換」に戸惑った"アラフィフ"体験談 突然始まった介護で悪戦苦闘し心身消耗
月野 先ほど太田先生にほめてもらったんですが、実際には母のおむつを交換したり、夜中に何度も起こされたりするのは本当にツラかったです。精神的なダメージが大きかったと思います。
太田 3日間で体重が2キロも減ったそうですね。このままがんばりすぎてしまうと、共倒れになっちゃうところでした。早い段階で「施設介護を選ぼう」と動きだしたのはよい決断だったのではないでしょうか。
月野 ありがとうございます(涙)。
おむつ替えに関するポイントとキーワード
●大人のおむつ
インナーとアウターに分かれており、アウターはテープタイプの「おむつ」と、はくタイプの「紙パンツ」の2種類がある。インナーとして尿とりパッドを併用することでモレを防ぎ、交換も簡便になる。
●紙パンツ
ひとりでトイレに行ける人用から、寝たきりの人用まで、さまざまなタイプが販売されている。状態に合うのがどういうタイプかわからない場合は、入院中なら看護師、在宅ならホームヘルパーなどに聞けば教えてくれる。
●紙おむつ等支給事業
自治体によって内容は異なるが、購入費の一部を支給したり、現物給付をしたりするところも。親の暮らす自治体での実施有無や詳細は「高齢者のしおり」(多くの自治体が発行している、高齢者向けのサービスを印刷物にしてまとめたもの)を確認するか、地域包括支援センターに問い合わせを。
●おむつ交換
パンツタイプ、テープタイプ、尿とりパッドなどによって交換方法は異なる。交換方法はおむつメーカーのホームページなどで詳しく紹介している。"その時"にはゆとりはないため、事前に見ておくと安心。
●認定調査
介護保険の申請をすると、心身の状態や認知症などに起因する問題行動など、74項目について訪問による聞き取り調査が行われる。本人が正確に状況を話さないケースも多いので、できるだけ家族はつきそいたい。