「惰性でネットニュース」より効果的な情報収集法 まずは自分にとっての「ベスト情報源」探しから

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とは言え新聞やネットニュースに価値がないかというともちろんそんなことはない。

新聞やネットニュースをメインのソースにしたい、ということであれば複数のソースを持つべきだ。

なお、この場合の「複数」は分野にもよるが、例えば国際情勢などは日本のメディアに加え、海外のメディアソースで情報収取し、より客観的な立場に立った自分なりの視点を持てるようにすることが大切だ。

立場や環境の異なる視点からどのように捉えられているかや、そもそも論として情報量が圧倒的に違っていたり、前提が異なる議論がなされていたりするので、先ほどの例ではないが、一部のメディアによる固有解ではなく、より全体感や一般解の理解に寄与するだろう。

日本のメディア加えてCNBCやBBCといった映像メディア、FTやWSJ等の新聞系メディアやその周辺のSNSなどなど。

日本人にとって言語という意味でなじみのあまりない地域、例えば中東や東欧のエリアにおいても英語で発信する映像や記事メディアは存在する。

とある地域、例えばロシア・ウクライナ問題や中東情勢に関してそういった地域の英語メディアを参考にするとまた異なる視点や解釈を得ることができるであろう。

英語ができないからと躊躇する必要はそれこそ最近はあまりないのもほぼ常識だ。

情報収集の3ステップ

いずれにしても、まず最初の段階ではトレンドや全体感を理解するために、複数のメディアソースを活用し、客観的な視点を養うべきだ。

そしてその後は、ある程度時間がたってくると、速報を伝えるのがメインではなく分析を加えるのがメインの本の出版やSNS発信が出てくるから、そこでも「この分野はここが良さそうだ」みたいにして自分にとってのベストソースを見つける、という作業を行えばよい。

そのようにして最初は何も分からなかった状態から、全体感の把握→固有解の探求→自分なりの解釈、に昇華させていくべきだ。

繰り返しだが、情報収集とはビジネスパーソンにとっての知的栄養補給だ。

だからそこ自分にあったベストソースややり方を見極める必要があるのだ。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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