知っておくと便利「つらい咳」を止めるツボと食材 漢方に詳しい薬剤師が紹介する咳止め漢方3種

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最後に、咳を止めたいときに食べるとよい、身近な食材をいくつか紹介しましょう。

咳を止めたいときによい食材

・生姜

生姜は胃を温め、咳を出にくくします。生姜湯やジンジャーティーなど、飲み物として摂る場合、できれば生の生姜をすりおろしたり、薄くスライスしたりしたものに熱湯を注いだほうがいいです。難しければチューブ入りの生姜でも代替できます。飲みにくい場合は、黒砂糖などを少し入れるといいでしょう。

・ハチミツ

はちみつが咳や喉の炎症を鎮めることは有名ですが、ポイントがあります。非加熱はちみつでないと効果を期待できないとされています。

細菌が繁殖するのを抑え、粘膜を保護してくれます。同じ理由で、非加熱ハチミツは加熱せず食べることが大切です。熱湯に入れたり加熱する調理で使ったりすると、せっかくの成分が台無しになります。温める場合も40℃以下を保つように気をつけます。

・大根

大根もまた殺菌、炎症を抑える作用が強いです。ハチミツと組み合わせることにより相乗効果を期待できます。

大根を1センチ角ぐらいのサイコロ状に切ってタッパーなどに並べ、ひたひたになるまではちみつを加えます。冷蔵庫で1日ほどおくと、大根の汁とはちみつが混ぜ合わさります。

この汁をゆっくりスプーン1さじぐらい飲みます。喉の粘膜を保護して炎症を抑えてくれます。

・カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶など)

カフェインの化学式の構造は、咳止めに使われるテオフィリンという薬に似ています。テオフィリンは気管支拡張薬で、ぜんそくの症状を緩和してくれます。

カフェインの摂りすぎはNGですが、適量を飲むぶんにはとても効果的な場合があります。いつもより少し濃い目に入れたコーヒー、紅茶、緑茶などカフェイン入りの飲み物を一杯飲んでみてください。

紅茶であれば生姜やレモンを加えるとさらによいでしょう。

平地 治美 薬剤師、鍼灸師。 和光鍼灸治療院・漢方薬局代表

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ひらぢ はるみ / Harumi Hiraji

東洋鍼灸専門学校非常勤講師、日本東洋医学会代議員。朝日カルチャーセンター、津田沼カルチャーセンターなどで漢方関連の講座を担当。明治薬科大学薬学部卒業後、漢方薬局勤務を経て、東洋鍼灸専門学校に入学。漢方治療の大家である寺師睦宗氏に漢方を、石原克己氏に鍼灸を、クリシュナU.K氏にアーユルヴェーダ医学を学ぶ。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る・動かす・食べるで健康になる』(日貿出版)など。You tube「平地治美・漢方チャンネル」も開設。ブログ「平地治美の漢方ブログ」。

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