最後に、咳を止めたいときに食べるとよい、身近な食材をいくつか紹介しましょう。
咳を止めたいときによい食材
・生姜
生姜は胃を温め、咳を出にくくします。生姜湯やジンジャーティーなど、飲み物として摂る場合、できれば生の生姜をすりおろしたり、薄くスライスしたりしたものに熱湯を注いだほうがいいです。難しければチューブ入りの生姜でも代替できます。飲みにくい場合は、黒砂糖などを少し入れるといいでしょう。
・ハチミツ
はちみつが咳や喉の炎症を鎮めることは有名ですが、ポイントがあります。非加熱はちみつでないと効果を期待できないとされています。
細菌が繁殖するのを抑え、粘膜を保護してくれます。同じ理由で、非加熱ハチミツは加熱せず食べることが大切です。熱湯に入れたり加熱する調理で使ったりすると、せっかくの成分が台無しになります。温める場合も40℃以下を保つように気をつけます。
・大根
大根もまた殺菌、炎症を抑える作用が強いです。ハチミツと組み合わせることにより相乗効果を期待できます。
大根を1センチ角ぐらいのサイコロ状に切ってタッパーなどに並べ、ひたひたになるまではちみつを加えます。冷蔵庫で1日ほどおくと、大根の汁とはちみつが混ぜ合わさります。
この汁をゆっくりスプーン1さじぐらい飲みます。喉の粘膜を保護して炎症を抑えてくれます。
・カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶など)
カフェインの化学式の構造は、咳止めに使われるテオフィリンという薬に似ています。テオフィリンは気管支拡張薬で、ぜんそくの症状を緩和してくれます。
カフェインの摂りすぎはNGですが、適量を飲むぶんにはとても効果的な場合があります。いつもより少し濃い目に入れたコーヒー、紅茶、緑茶などカフェイン入りの飲み物を一杯飲んでみてください。
紅茶であれば生姜やレモンを加えるとさらによいでしょう。
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