10年で売上2倍!「漢方薬」がいま受け入れられる訳 医薬品不足や健康志向が追い風、一方で誤解も

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コロナや薬不足のなか注目されているのが、漢方薬ですが、誤解もあるよう。専門医が正しい漢方について、解説します(写真:Ushico/PIXTA)

ようやく社会はコロナ以前の日常を取り戻しつつある。しかし、新型コロナウイルス感染症は国内で目下第9波を迎えており、昨年、今春に引き続き、解熱薬や鎮咳薬(咳止め)の需要が逼迫している。

需要が大幅に伸びた漢方薬

代わって着目されたのが漢方薬だが、こちらも需要が大幅に増え、昨年夏には漢方薬メーカーは出荷制限に踏み切る事態となり、現在も一部の製品が入手しづらい状況になっている。読者の皆さんの中にも、新型コロナウイルス感染症に罹患して、病院で漢方薬を処方された方もいらっしゃるだろう。

漢方薬は適切に用いることで、病気の治療だけでなく、健康の増進にもつながる。そこで本稿では、漢方薬とはどういうものかについて概説したい。

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