急な「めまい」発作の"引き金"となる6つの要因 とくに急激な「気圧の変化」には注意が必要

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【めまいの引き金③ 気圧の変化】

雨の日のめまい外来の患者さんは、「今日は体調がすぐれません」と口をそろえて言います。また、「6月と9月にめまいになりやすい」と言う患者さんも多くいます。

雨の日や、季節の変わり目にめまいが起こりやすいのは、気圧の変化が影響しています。とくに6月の梅雨、9月の台風シーズンは、気圧が急激に変化する時期です。内耳は、気圧の変化を受けやすいので、めまいが悪化しやすくなります。

気圧の変化が起きやすいのは、雨の日や季節の変わり目だけではありません。乗り物にも気をつける必要があります。とくに、飛行機の離着陸時、新幹線がトンネルを出入りするときは要注意です。

即効性のある対処法は、「水を飲む」「アメをなめる」「あくびをする」ことです。それでも耳が詰まった感じがよくならないようなら、左右の小鼻をつまんで空気を吸い込み、口を閉じて吸い込んだ息を耳へ送り込む「耳抜き」を試してみてください。

ただし、耳抜きは頻繁に行うと鼓膜を痛めるおそれがあるので、1日1~2回を限度としましょう。

「精神的なショック」も、めまいの大きな要因

【めまいの引き金④ 「乗り物」への乗車】

気圧の変化のところで飛行機や新幹線をあげましたが、乗り物を苦手にするめまい患者さんは多いのです。

周囲の風景が激しく移り変わることによる視覚への刺激、騒音による聴覚への刺激が大きいことに加え、不規則な揺れや振動など、バランスに関する情報が混乱しやすい要素がたくさんあるからです。また、車内の臭いなどがめまいのきっかけになることもあります。

乗り物の中では、できるだけ遠くの景色を見ましょう。とくに、スマートフォンの画面を見る、本や新聞など文字を読み続ける、空腹や食べすぎは、乗り物酔いによるめまいのリスクを高めます。

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