急な「めまい」発作の"引き金"となる6つの要因 とくに急激な「気圧の変化」には注意が必要

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
【めまいの引き金⑤ 避けられない「精神的なショック」】

家族や友人などが亡くなった、突然失業したなど、ショッキングな出来事がきっかけになって、強いめまいの発作に襲われるようになったという人はたくさんいます。引っ越しや転職など、環境が激変したときも要注意です。

「心」をほぐすために「体」を動かす

『1万人を治療してきた名医が教える 自力で治すめまいのリセット法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

精神的なショックが原因のめまいの特徴は、ショッキングな出来事が起きた直後ではなく、ひと段落したときに起きやすいことです。しかし、精神的なショックは避けようと思っても避けられるものではありません。

強い精神的ショック下にあると感じたときには、めまいが起きる前にしっかりと対策を取ってください。

なかなかそんな気分にならないかもしれませんが、体を動かしてみることは、思いのほか心にもいい影響を与えるため大切なことです。心をほぐすために、体を動かすのです。

【めまいの引き金⑥ 「過労」「ストレス」】

仕事や介護などによる過労やストレスもめまいのきっかけになります。精神的なショックと同様、気が張っている忙しいときではなく、ひと段落してホッとしたときに、ぶり返しのように強い発作が起きることがあります。

仕事の量を減らすなど、原因になっていることを取り除くのがいちばんの予防になりますが、それが難しいのであれば「疲れるとめまいが起きやすい」という意識を持つことからはじめてください。

また、日頃から無理をせず、睡眠と栄養をしっかりとって、疲れをためないような工夫をしましょう。

新井 基洋 横浜市立みなと赤十字病院めまい平衡神経科部長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あらい もとひろ / Motohiro Arai

1964年埼玉県生まれ。入院治療約1万人、外来・再診を含めると、のべ約25万人の難治性めまい患者や、「めまい難民」たちを救ってきた。これらの功績を他の医師 たちから評価され、3期連続「Best Doctors」を受賞。1989年北里大学医学部卒業。国立相模原病院、北里大学耳鼻咽喉科、横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科部長を経て、現在めまい平衡神経科部長。日本めまい平衡医学会専門会員、代議員。1995年に「健常人OKAN(視運動性後眼振=めまい)」の研究で医学博士取得。1996年、米国ニューヨークマウントサイナイ病院において、めまいの研究を行う。
北里方式をもとにオリジナルのメソッドを加えた「めまいのリハビリ」を患者に指導し、高い成果を上げている。『めまいは寝てては治らない』(中外医学社)、『最新版 薬に頼らず自分で治す! めまい・ふらつき』(宝島社)など多数の著書がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事