「めまいの悩み」年だからとあきらめてはいけない 脳と筋肉だけは、年を取っても成長させられる

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「めまい」を改善するための、「小脳の鍛え方」について解説します(写真:マハロ/PIXTA)
多くの人が悩まされている「めまい」は、耳から入ってくる「からだのバランスをたもつ」ための情報が、小脳でうまく処理できないことに起因しているといいます。
そんな「めまい」を改善するための「小脳の鍛え方」を、横浜市立みなと赤十字病院めまい平衡神経科部長の新井基洋氏の著書『1万人を治療してきた名医が教える 自力で治すめまいのリセット法』から、一部を抜粋・編集して解説します。

めまいの原因は「耳」が7割

あなたを悩ませているめまいの原因は、おもに「耳」にあります。じつは、耳は、めまいの原因の約7割を占めているのです。

めまいは、体のバランスが崩れることで起こります。ですから、めまいを理解するために、まずは体のバランスの話をしようと思います。

私たちの体はバランスをたもつために、目、耳、足の裏からの情報を小脳がまとめ、それを大脳に伝えています。この目、耳、足の裏のうち、小脳がもっとも頼りにしている情報収集役が「耳」です。

耳のはたらきというと、音を聞くことを思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。耳には、体のバランスをたもつために、体の位置や傾き、動きの速さや方向など、体の動きに関わる情報を小脳に送る役割もあります。

(出所:『1万人を治療してきた名医が教える 自力で治すめまいのリセット法』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

ところが、なんらかの理由で左右どちらかの耳のはたらきが低下すると、小脳は正確な情報を得ることができなくなります。すると、正確な情報を送っている目と足の裏からの情報と耳からの情報にずれが生じ、小脳は体のバランスをうまくとることができなくなります。その結果、めまいが起きるのです。

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