急な「めまい」発作の"引き金"となる6つの要因 とくに急激な「気圧の変化」には注意が必要
②余裕のないスケジュールを立てる
外出先で前兆を感じたときには、日陰のベンチでしばらく休むなど、無理に体を動かさないようにしましょう。とくに、時間に追われているときなど、ついつい予定を優先させて、無理に電車やバスに乗ったりすると、症状が強く出てしまう可能性もあります。
そのため、常に乗る予定だった電車を何本か見送れるくらい余裕のあるスケジュールを組んで行動することを心がけることも大切です。
③車を運転する
絶対に避けていただきたいのが車の運転です。運転中に前兆を感じたら、運転を続けずに、すみやかに路肩などに停車して、落ち着くまで車内で休んでください。
知っておきたい! めまいを起こす「6つの引き金」
めまいは、発作のきっかけとなること、悪化させる要因を知っておけば、事前の対策ができますし、発作に襲われずに済みます。ここからは「めまいが起きやすいシチュエーション」をご紹介します。
めまいを起こす原因の約7割は、内耳の異常によるものです。その内耳に異常をもたらす最大の原因と言っていいのが睡眠不足です。私の病院でも、患者さんの睡眠状況を調査したところ、男性で7割、女性で8割の人が不眠症であるということがわかりました。
睡眠不足になると、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が過度に優位となり、血管が収縮して血の巡りが悪くなります。髪の毛1本ほどの細い血管を介して酸素や栄養が届けられている内耳は、その影響を強く受けてしまいます。
また、睡眠は脳が唯一、休息をとれる時間です。それが十分ではないと、日中に脳がしっかりはたらいてくれません。当然、小脳のバランス調整機能も低下することにつながるため、めまいが起きやすくなります。
体調がよくないときは、体の弱い部分が真っ先にダメージを受けます。めまいのある人は「耳」が弱点ですから、「耳」がダメージを受け、めまいが起こりやすくなります。
とくに、風邪は「内耳」と関連のある病気のため、めまいを悪化させるおそれがあるので要注意。風邪にかかったら、まずはしっかり、風邪の治療をしてください。
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