お花見のブルーシートは、どうして青いのか 「なんでやねん」の連発が新商品を生み出す

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ピンク色のお花見用シート。桜の花と合わせて華やかになりそうだ

ある時会長さんが、イタリア人をお花見に招待したそうです。ああ、日本の花、キレイですね、とイタリア人が言ってくれると思ったら、そのイタリア人、怪訝(けげん)そうな顔をしてじーっと下を見ています。会長が不思議に思って、どうしたんですか、と聞くと、イタリア人は「日本という国は、大きなシートはブルーシートに統一されてるんですか。法律で決められてるんですか」と真剣に聞いてきたそうです。日本人にしたら、ブルーシートを敷くのは当たり前です。でもイタリア人から見たら、当たり前でなくて、問題意識になってるんです。

そこで会長さん、考えました。確かにブルーシートは、地震の後とか、事件が起こった時とか、不幸なものを覆っている。お花見は、気持ちを明るくして元気になるもんだ、そんな時にブルーシートはあかんな、と気づいたんです。そこで会長さん、よっしゃ、お花見用のピンクのシートを作ったれ、ということで、ホンマに作ったそうです。大量生産でないので、値段はブルーシートの「倍」したそうです。でも、そこそこ売れたで、と会長さんはおっしゃってました。

会社を変えられれば楽しくなる

この「なんでやねん意識」で、たとえば、会議が長いと言ったら会議をやめてくれた。そうすると、自分が言ったことで会社が変わった、となって、その社員の満足、達成感になります。会社に来るのも楽しくなります。ボクは、「なんでやねん」が、会社を楽しくする仕組みだと思います。
ただ最初はやっぱり「なんでやねん」を探すのはシンドイです。でも無理無理考えて、書くんです。ただそれを、会長が「お前ら、もっと考えぃ。発想の転換をせい」と言ったって、絶対考えられません。それより「なんでやねん手帳」に思いついたら書け、と言えば、社員さんもできると思うんです。この手帳は、そういうツールなんです。

「なんでやねん手帳」も最初はやらされてる感がありますが、手帳に書かないかん、と思うと、注意して物事を見るようになります。それでアイデアが出れば、やらされてる感はなくなってきます。それを会長が見て、お前、これ、オモロイやん、と褒めたら、やる気も出ると思います。自分の「なんでやねん」で商品ができれば、達成感も大きいです。

これは、商品といった目に見えるものだけでなく、先程の会議とか、ソフト的なものでもいいんです。いろんなものに「なんでやねん」です。うちの会社、なんでこんなに女の子、少ないねん、でもいいし、なんでこんなに残業多いねん、でもいいんです。その残業の原因を調べていったら、昼間の仕事にロスがあったとか、だらだら残業してるとか、業務改善ができるかもしれません。

なにごとにも「なんでやねん」を持ち込むことが大事なんです。

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