みなさん、商品というと機能を言いますが、西川さんは、形も大事やで、と言います。だから会長さん、2、3年前にハートの形をした手帳を作りました。これ、ヒットしました。例えば財布とか、ペンダントとか、ブローチとか、ハート型ってヒットするんです。手帳というと、能率手帳とか、みな四角いです。でも会長さんは、ハートの半分、開けるとハートになる手帳を作ったんです。女性用です。こういうの、女性に絶対受けます。でも考えたのは男の会長なんです。
もう一つ会長が言うのには、サイズも大事や、と。「なんでやねん手帳」も小さいです(縦12cm×横8cm)。世の中は機能機能って言うけれど、サイズやで、大きくして売れるものもあれば、小さくして売れるものもある、サイズを変えるだけで売れる。そういう市場があるということです。
趣味の絵を描くときにも「なんでやねん」
おまけです。写真は西川会長の執務室です。壁に掛かっているのが何か、分りますでしょうか。有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の模写です。この絵、実は会長さんが描かれました。ボクは、絵はよくわかりませんが、なかなかの腕前のように思います。描いた絵は、お友達に差し上げたり、こうして事務所に飾ったりされています。
それでこういう絵を、会長さんはいっぺんに4~5枚並べて描かはるんです。目なら目を、右から左にずーっと描いていかれます。難しそうでんな、一枚ずつ描いたらよろしいやん、と言うと、会長さんはこう言われました。
「竹原さん、絵の具がもったいないやないですか。一回付けた黒なら黒の絵の具で、描けるところを全部描いた方がよろしいですやろ」
同じ色を塗るのに、いっぺんに塗らないのはなんでやねん、ということです。さすが、「なんでやねん」会長にふさわしいお言葉でした。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら