医師が考案、歩くよりも体にいい「すごい足踏み」 「歩くのがしんどい」という悩みが増加している

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●ひざの角度を90度にする
ひざの角度が小さすぎる(ひざを曲げすぎた状態になっている)と、かかとで床をつく「トン」も、足裏全体で床をつく「ドン」も、きちんと行えません。ひざの角度が大きすぎる(足を前に投げ出した状態になっている)ときも、「ドン」をきちんと行えません。

正しい「姿勢と座り方」を意識して

入門編② 両足スライド

ひざをしっかり伸ばしたまま、「パカ」の動作を4拍子のリズムで行います。最初の1拍で両足を同時に開く「パカ」→次の1拍で両足を同時に閉じる「シュッ」動作をくり返します。このステップは腕を振らなくていいので、両手でイスの座面の横をつかんで上半身を安定させましょう。

(出所:『1日3000歩 歩きたいのに歩けない人のための すごい足踏み』より)

両足スライドの注意点

●前後に体重が偏るなど、座り方が悪い

前や後ろに重心が偏った姿勢で行っても、おなか・太もも・お尻などでターゲットにしている各筋肉に、適切な刺激を届けられません。

『1日3000歩 歩きたいのに歩けない人のための すごい足踏み』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

また、前かがみになったり、背もたれに寄りかかったりすると、ひざが曲がりやすくなります。さらに、イスに深く座ると、イスの座面と触れる太もも裏の面積が大きくなるので、両足を大きく開閉することも難しくなります。

●ひざが曲がっている

ひざが曲がったままで行うと、特に太ももの筋肉(大腿四頭筋や大内転筋)をほとんど刺激することができません。これでは「パカ」や「シュッ」の最大の効果を失うことになるので、ひざはずっと伸ばしたまま行うようにしてください。

●かかとを浮かせて足を動かしている

かかとを床から浮かせて足を動かすと、ターゲットにしている筋肉に適切な刺激がいかないうえ、余計な負荷が他の筋肉・関節などに及んでしまいます。腰痛持ちの人は、痛みの悪化につながる可能性もあるので、注意してください。

菊池 守 足の専門医

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きくち まもる / Mamoru Kikuchi

2000年、大阪大学医学部卒業。国内の医療機関に勤務した後、アメリカ・ジョージタウン大学創傷治療センターに留学し、足病学に出会う。帰国後、佐賀大学医学部附属病院形成外科診療准教授、日本初の足の総合病院「下北沢病院」院長を歴任した足の専門医。日本形成外科学会認定・形成外科専門医。
高齢化社会が進み「歩きたくても歩けない」という悩みが増えるなか、トータル4万足の足を診察してきた経験を基に、座ったまま行う体操なのに歩くのと同じ健康効果がある「すごい足踏み」を考案する。ウェブサイト「教えて、足病先生!」(https://ashibyo.com/)の校長も務める。

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