医師が考案、歩くよりも体にいい「すごい足踏み」 「歩くのがしんどい」という悩みが増加している
ここで、「すごい足踏み」と普通の歩行を比べてみましょう。下半身の大きな筋肉を刺激・活性化・トレーニングできる点は共通しています。ただ、共通こそしているものの、普通の歩行よりも「すごい足踏み」のほうがすぐれている点があります。それは、太ももの内側にある大きな筋肉「大内転筋」をうまく動かせる点です。
大内転筋は、下半身有数の大きさを誇る筋肉です。太ももの前側にある「大腿四頭筋」、お尻の大部分を覆っている「大殿筋」に次いで大きい筋肉とされています。
ところが、この大内転筋は日常生活では使われにくい傾向があり、歩くことではさほど大きな刺激・活性化・トレーニングにつながらない筋肉とされています。こうした特徴を考慮して、「すごい足踏み」の中には、大内転筋にうまく作用する動きを取り入れているのです。
また、前述した大腿四頭筋や大殿筋はもちろんのこと、他にも下半身の大きな筋肉はほとんどカバーしていて、ターゲットになる筋肉を最も効率的に刺激・活性化・トレーニングできるように設計しています。
いわゆる「普通の足踏み」との比較ともなると、「すごい足踏み」のほうが圧倒的にすぐれた健康法と断言できます。
普通の足踏みは、左右の足を交互に上下するだけの単純な動きなので、使われる筋肉は限定されます。一方、「すごい足踏み」を行えば、普通の足踏みでも使われない大内転筋はもちろん、すねの前側にある「前脛骨筋」などもうまく刺激・活性化・トレーニングできるので、よりいっそうの健康効果を得られるのです。
「すごい足踏み」で"毎日の歩数"が増える
「すごい足踏み」は、歩くときと同じ筋肉を刺激・活性化・トレーニングできるので、床に足をつける1動作がおよそ1歩に相当します。ですから、「すごい足踏み」を行えば、普段歩けていない人も、歩くのが困難な人も、歩数を増やすことができるのです。
もちろん、ものごとには限度がありますし、ひざ痛や腰痛がある人は痛みが出ない程度にするなどの加減は必要ですが、歩数を増やす手段として非常に有効なことは間違いありません。
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