「迷惑外国人」に怒る日本人が知らない問題の根因 電車内でダンスする動画が大炎上…なぜ多発する?

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「注意したら逆ギレされるのでは?」と思う方がいるかもしれないが、心配ご無用である。むしろ、自分が恥をかかずに済んだことを感謝する人が多いはずだ。ただし相手を叱責するような態度だと、トラブルになる可能性があるのでその点は注意したほうがいい。

迷惑外国人YouTuber
先述した富士急行線内での「迷惑ダンス動画」。富士急行線を運営する富士山麓電気鉄道は法的措置を検討していることを発表した(画像:YouTuber本人の公式Xより。画像の一部を編集部で加工しています)

故意の迷惑行為に対しては断固とした姿勢を

前述した2に対しては、強制力ある措置を取るしかないだろう。「規制が緩いんだったら、やってしまえ」と考える相手に、いくらモラルを求めても効果は期待できないからだ。

当該違反者の再入場を制限する、あるいは厳しい罰則を設けるといった措置を取るべきだ。あまりにひどければ警察に通報したり、法的措置を取ったりすることを検討してもいい。

「警察はインバウンド客に甘い」という意見をたまに耳にすることがあるが、そんなことはない。最近は多くの警察署で、外国語ができる職員を配置したり、通訳システムを導入したりして外国人応対の強化を図っている。看過できない場合は、警察に頼ることを躊躇しないほうがいい。

ここで重要なのは、断固とした姿勢を見せることである。日本人が好む“事なかれ主義”の対応では、事態はなかなか解決できないだろう。

これに関する具体例を1つあげたい。

最近、外国人客による新幹線の特大荷物スペースの横取り行為が多発しているという。本来、特大荷物スペースを使用するには乗車時に事前予約をする必要があるのだが、一部の外国人客が予約なしでこのスペースを占領してしまうのだ。どうやら、予約が必要とわかっていながらやっているケースも多いようだ。

クレームを受けたJR東海は、特大荷物スペースを利用するには予約が必要な旨を、繰り返し多言語でアナウンスしている。そして、「予約なしで荷物を持ち込んだ場合は、1000円の手数料を徴収する」ことも強調しているようだ。

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