「迷惑外国人」に怒る日本人が知らない問題の根因 電車内でダンスする動画が大炎上…なぜ多発する?

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対策を考えるうえで、まずは迷惑外国人を正しく峻別したほうがいいだろう。ルール違反が故意によるものか、無知によるものかによって、取るべき対策が異なるからだ。

迷惑外国人は、大きく次の2つのタイプに分けることができる。

1: 他人に迷惑がかかると知らずに、自覚なくルール違反をする外国人
2: 他人に迷惑がかかると知っているのに、利己的にルール違反をする外国人

ちなみに冒頭に紹介したケースは、間違いなく2だろう。ただ、割合としては1の無自覚な迷惑外国人のほうが断然多いはずだ。

取るべき対策としては、1についてはとにかく相手にルールを知らせることに尽きる。相手は、はなから郷に従うつもりなのだから、ルールを知らせれば素直に従ってもらえるはずだ。

迷惑であることをいちいち相手に伝えたほうがいい

具体的には、目につくところに多言語表記の注意書きを掲示するのが基本である。言語は、日本語、英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語の5カ国語表記が望ましい(簡体字が中国人、繁体字が台湾人、香港人にむけたメッセージになる)。

見た目のわかりやすさにもこだわったほうがいい。伝えたいメッセージが一目でわかるように、イラストを使ったり、大きな文字でシンプルに表記したりするのがポイントである。

温泉注意書き
温泉施設に掲示された外国人客向けの注意書き(著者撮影)

あとは各国のガイドブックに情報を発信したり、外国人スタッフが、相手の国の言葉でルールを説明したりする等の対応が考えられる。とにかく可能な手段はすべて駆使して、ルールを徹底的に見える化することが肝要だ。

そして私たち自身も、目の前の外国人が自覚なく迷惑行為をしているようなら、そのつどルールを教えてあげるべきだろう。「迷惑だ」と思いながら傍観するのではなく、迷惑であることをいちいち相手に伝えたほうがいい。日本語が通じなくても、カタコト英語とジェスチャーだけで意思はおおむね伝わるはずだ。

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