「給料75%減。でも辞めない」20代女性の驚き理由 部下が会社と上司に抱く「切実ニーズ」4タイプ
マーケティングとはターゲットのペルソナを定め、そのターゲットのニーズを明確にし、そのニーズに応じた商品開発や広告、営業を行うことで売上を伸ばす活動です。
このマーケティングの基礎となるのが、ターゲットとなる顧客の深い理解です。
顧客を深く理解し、その理解に基づいて顧客のニーズに合った戦略を展開していく。だからこそ、その顧客に気に入られ、購入につなげることができます。
これと同じことを部下に対して行っている上司が、離職率を低く保てているのです。
つまり、離職者を出さない上司は、部下というターゲットの理解を深め、その部下が抱くニーズを把握し、そのニーズに沿ったマネジメントを行っているのです。
その部下がどういった価値観を持っているのか、プライベートも含めどういう状況にあるのかについて、日常の雑談や飲みに行ったとき、面談のときなどに把握する。
それが把握できれば、会社に何を求めているのかもわかる。その点について優先的にケアしていれば離職は防げる。
そのように話す方が多くいらっしゃいました。
部下の理解を深め、会社や上司に対して抱くニーズを把握し、それを満たす関わりをすることで満足度を高める。そうすることで「辞めたい」という心の動きを生じさせず、「離職」という行動を防ぐことができているのです。
ニーズの基となる人間が根源的に抱く欲求
では、部下はどのようなニーズを持っているのでしょうか。
ニーズの基となるのが欲求です。
欲求の分類でいえば、マズローの「欲求段階説」が有名ですが、米国の心理学者クレイトン・アルダファーは、その欲求段階説をさらに発展させた「ERG理論」を提唱しました。
ERG理論では、人間は「生存欲求」「関係欲求」「成長欲求」という3つの根源的な欲求を抱くとしています。
「生存欲求」とは、安心・安全に生きていきたいという欲求です。
「関係欲求」とは、良好な人間関係を築き、人から認められたいという欲求です。
「成長欲求」とは、苦手を克服し、創造的、生産的でありたいという欲求です。
私はこの3つに加えて、人に喜んでもらいたい、人や社会の役に立ちたいという「公欲」も、人間が根源的に抱える欲求として考えています。
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