「給料75%減。でも辞めない」20代女性の驚き理由 部下が会社と上司に抱く「切実ニーズ」4タイプ

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部下もこの4つの欲求を抱いており、会社や上司に対して次のように欲求を満たしてほしいと望んでいます。

生存欲求→健全な労働環境のもとで十分な給料を払ってもらいたい
関係欲求→良好な人間関係の中で働きたい、自分のことを認めてもらいたい
成長欲求→成長の機会を提供してもらいたい
公欲→仕事を通じて人を喜ばせたい、社会の役に立っている実感を得たい

このうちのどれか1つでも満たされなければ、それが離職の要因となります。

そのため、この4つの欲求を満たせるように意識してマネジメントを行うことが、離職を防ぐための基本的な関わりとなります。

私が主宰する経営心理士講座では、この4つの欲求に基づくマネジメントをお伝えしていますが、離職率55%の会社で離職率が0%になった事例や、離職率40%超の会社で離職率が0%になった事例など、多くの受講生の会社で離職率が下がっています。

部下ごとにどの欲求が強いかを把握する

そして次に、各部下がどの欲求を強く抱いているのかを把握します。

どの欲求を強く抱いているのかは部下によって異なります。そのため、より強く抱いている欲求を優先的に満たす関わりを行うことで、より効果的な離職防止のマネジメントを行うことができます。

「部下によって、より強く抱いている欲求が異なる」ことを端的に示すエピソードがありますので、ご紹介しましょう。

ある不動産会社では、ベテラン営業マンが数多くいる中、20代の女性社員が常時TOP3に入る営業成績を残します。ところがその女性から退職の申し出がありました。

驚いた社長が理由を聞くと、給料は売上に比例する歩合制で、営業成績は社内に張り出され、周りの社員は自分がいくらもらっているかがわかる。それがやっかみとなっている。営業は楽しいが、人間関係がつらい。だから辞めたいとのこと。

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