日本人の9割が足りていない風邪に勝つ栄養素 ビタミンCより重要度の高い栄養素があった
風邪薬は予防にはならないし、過度に頼るのはおすすめしません。そもそもいわゆる「風邪薬」は疾患の原因になっているウイルスを退治するのではなく、発熱や頭痛などの症状を和らげるためのもので、「風邪自体の治療」の役には立たないからです。発熱は体温を上げることで、免疫細胞を活性化し、私たち自身の自己治癒力を上げる仕組みなので、人為的に熱を下げるのはかえって治癒や回復を遅らせる可能性もあります。
また体が受け付けないときに無理に食べるのもどうかと思います。
それよりもまずは風邪・インフルエンザにかからない体づくりをすることが大事ではないでしょうか。
なぜ風邪・インフルエンザにかかるのか
ここで質問です。なぜ私たちは風邪・インフルエンザにかかるのでしょうか。
「気温の低下」や「空気の乾燥」が原因と思われがちで、確かに間違いではないのですが、もっと本質的な「黒幕」は別にいます。
それは「ある栄養素」の不足です。
ある栄養素とは何か、次のヒントから考えてみてください。
おわかりの方もいらっしゃるでしょう。その栄養素とは「ビタミンD」です。
ビタミンDが不足すると免疫力が低下し、風邪・インフルエンザ、その他の感染症にかかりやすくなってしまうのです。
風邪と言えば「ビタミンC」を思いつく人も多いでしょう。
確かにビタミンCは免疫力を強化する働きがありますが、ビタミンDは感染症予防に関する働きを認識していない人が多く、実際に不足している場合が多いので、ずっと重要性が高いと考えられます。
かつてビタミンDは「骨の健康維持に役立つ」とされる程度で、どちらかというと地味な存在でした。ところが近年、ビタミンDは免疫力アップ、がんの発症や再発リスクを下げる、アルツハイマーの予防、花粉症・アレルギーの症状を改善するなど、私たちの体にとって非常に重要な働きをしていることがわかってきました。
世界中を震撼させた新型コロナウイルスの感染が拡大した際にも、大きな注目を集めました。ビタミンDが欠乏すると新型コロナウイルスの発症リスクや重症化リスクが増すという論文が世界中で多数発表されています。
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