日本人の9割が足りていない風邪に勝つ栄養素 ビタミンCより重要度の高い栄養素があった

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こうしたことを総合的に考えるとビタミンDはサプリメントで補給するのが合理的です。食事で十分な量を補給するのはなかなか難しいし、日光浴は皮膚へのダメージと引き換えとなるからです。しかもビタミンDのサプリはそんなに高価なものではありません。

ビタミンDを補給する際、一緒に取ってほしい栄養素があります。鉄、マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシンです。

その訳は、ビタミンDが体内で活性化され働くときに、これらの栄養素が必要だからです。逆に言えばこれらの栄養素が足りないとビタミンDが十分に働くことができません。

特に女性の場合は鉄が不足している場合が多いので注意していただきたいと思います。

ビタミンDと一緒に免疫を支える栄養素

また、ビタミンDとともに免疫をサポートしてくれる栄養素があります。ビタミンDを補給する際はこれらの栄養素も一緒に取ると、風邪・インフルエンザの予防により効果的です。

亜鉛 免疫を支える白血球に多く含まれています。免疫を強化したり炎症を抑えたりするのに必要。牡蠣、ホタテ、納豆、豆腐、チーズに多く含まれます。
ビタミンA 粘膜の健康や免疫細胞の活性化をサポート。レバー、にんじん、カボチャ、ほうれん草に多く含まれます(野菜には前駆体であるβカロテンの形で含まれます)。
オメガ3系脂肪酸 オメガ3系脂肪酸から代謝されるレゾルビンやプロテクチンが炎症を抑える働きをしてくれます。青魚、亜麻仁油、えごま油に多く含まれます。ただしオメガ3系脂肪酸は酸化に弱いため、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化栄養素と一緒に取ることが重要です。

ビタミンDを中心にした栄養素を積極的に摂取することで免疫力を上げ、風邪・インフルエンザに打ち勝つ体を作っていきましょう。

田村 忠司 ヘルシーパス代表取締役社長

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たむら ただし / Tamura Tadashi

1965年生まれ。富山県出身。1988年東京大学工学部産業機械工学科卒業。同年、株式会社リクルートに入社。10年間にわたり、通信事業を中心に経営戦略、新規事業立案、マーケティング戦略立案に従事。1998年「日本老化制御研究所」を擁する日研フード株式会社に入社。取締役経営企画室長、サプリメントの製造子会社の代表取締役社長として活動。2006年「医療従事者が自信を持って使えるサプリメントを提供してほしい」という医師、薬剤師からの要請と出資を受け、株式会社ヘルシーパスを設立。栄養療法に取り組む医師・歯科医師へのサポート・情報提供のため、日本全国を飛び回り、楽しく仕事に取り組んでいる。著作に『サプリメントの正体』(東洋経済新報社)、『健康長寿の栄養学ハンドブック』(日本アンチエイジング歯科学会編:草隆社)、『自由診療・サプリメント導入実践マニュアル』(医業経営研鑽会編:日本法令)がある。

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