「ゴキブリ2000匹と激闘」清掃芸人が見た驚く光景 引っ越してもまたごみ屋敷、再発をどう防ぐか

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今もごみ清掃の会社にはお世話になっているのですが、滝沢さんのアドバイスがきっかけで、それとは別に芸人だけの「お片付けブラザーズ」という団体を立ち上げました。

柴田:パワーポイントを使って講演やるのって、僕としてはピンネタに近い感覚なんですよ。コンビではネタを作ってなかったから、ごみ屋敷清掃芸人として考えている今がすごく楽しい。それも含めて滝沢さんに感謝しています。

夢は海外遠征、若手をサポートしたい

落合:ただ、去年の『THE SECOND』でマシンガンズさんが準優勝したときは「そんなことある!?」って思いましたよ。ちょっとカッコよすぎるというか。

柴田:僕は「滝沢さんの背中を追いかけよう」と思っていたから、「もうネタやんなくていいんだ」って決め込んでいたんですよ。そしたら『THE SECOND』でボーンっていったじゃないですか。「ネタやんなきゃダメじゃん……」って思って(笑)。だから、今はちゃんとネタも作って頑張ってます。

落合:僕も滝沢さんの活躍にはめちゃくちゃ刺激受けてます。最近は、相方の牧野(太祐)がパスタを鼻からすすって口から出す「鼻パスタ」をやったり、芸が荒れてますけど(笑)。でも、もう1回修正して『THE SECOND』で結果残したいですね。

柴田:今年はありがたいことに本を出せたので、当面の目標は「お片付けブラザーズ」の仕事を軌道に乗せたいなと。住人の方々のインタビューを含めて、ごみ屋敷に関するデータを取ったうえで、再発防止に向けて市区町村にアプローチできればと考えてます。

あと、ゆくゆくは海外のごみ屋敷を見たいし、片付けたい。「処理はどうする?」って部分も含めてやってみて、それを本にまとめるのが今の夢ですね。

落合:僕は、柴田とは別の意味で「お片付けブラザーズ」を広げていきたいなって。芸人って普通に「明日ここに行って」みたいな仕事があって、うまくバイトのスケジュールが組めなかったりするんですよ。僕自身も若手時代にいちばん苦しんだのがバイトだったから、今の若手が働ける場所を提供してあげられないかなと思ってます。

「この若手に会いたい」ってニーズがあるならありがたいし、若手のバイト同士で「休みます」「僕が行きます」ってコミュニケーションが取れれば活動しやすいんじゃないかっていう。芸人がお笑いに集中できる場所として、この団体を大きくしていけたら最高ですね。

六六三六 ぐりんぴーす ゴミ屋敷 マシンガンズ
柴田さんと落合さん(写真:編集部撮影)
鈴木 旭 ライター/お笑い研究家

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Akira Suzuki

2001年から東京を拠点にエモーショナル・ハードコア/ポストロックバンドのギターとして3年半活動。脱退後、制作会社で放送作家、個人で芸人コンビとの合同コント制作、トークライブのサポート、ネットラジオの構成・編集などの経験を経てライターに転向。現在、『withnews』『文春オンライン』『現代ビジネス』『FRIDAYデジタル』といったウェブ媒体、『週刊プレイボーイ』(集英社)などの紙媒体で記事執筆中。著書に著名人6名のインタビュー、番組スタッフの声、独自の考察をまとめた『志村けん論』(朝日新聞出版)がある。

 

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