「大学お笑い」出身芸人の増加で変わる業界勢力図 純粋にお笑いを追求する人が進める健全化
アマチュアで『M-1グランプリ』準決勝に進出
ここ数年、お笑いの世界で「学生芸人」という言葉をよく耳にするようになった。学生芸人とは、人前でコントや漫才などのネタを披露する活動を行っている高校生や大学生のこと。主に大学のお笑いサークルに所属して、ライブに出演したりコンテストに参加したりする現役学生のことを指している。
学生芸人が注目されるきっかけの1つになったのは、ラランドが世に出てきたことだ。サーヤとニシダの2人から成るラランドは、もともと上智大学のお笑いサークル出身の学生芸人だった。彼らは2019年の『M-1グランプリ』で、アマチュアでありながら準決勝に進んで話題を呼んだ。
その時点でサーヤはすでに社会人だったが、ニシダは現役の大学生だったため、紛うことなき「学生芸人」だった。アマチュアが『M-1』の準決勝に進むだけでも珍しいのに、現役の学生芸人であるというのもめったにないことだったため、そのことがメディアでもよく取り上げられていた。
彼らに限らず、もともと学生芸人として活動していたプロの芸人は年々増えてきている。ナイツ、小島よしお、カズレーザーなどがその代表例である。
最近出てきた中でも、『M-1』王者のミルクボーイ、マヂカルラブリーの村上、令和ロマンなどが大学お笑い出身者である。
また、大学お笑い界の中でも名門と言われる特定のサークルから数多くの売れっ子が輩出されている。
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