東大生が紹介「頭の良さ」を測る奇妙な計算ゲーム なぜ「数学ができる人は頭が良い」と言われるか
さて、数学ができる人が得意なのは、このように思考をつなげていくという発想です。
東大教授も重視する「思考をつなげていく」思考法
今回の問題であれば、②の試行が「1001倍」するということと同義だと見抜いたうえで、1001が7の倍数であるということを見抜かなければなりませんでした。
頭の中では、このようなロジックを積み上げないと答えが出ないわけですね。
数学ができる人は、このように「AということはB」「BということはC」「CということはD」「ということは、AはDだ」と考えられる思考力を持っている人だといえます。
こういった能力のことを、東大教授である西成活裕先生は、著書『東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣』(あさ出版)の中で「多段的思考力」という名前で紹介しています。この能力がある人は、つねに思考の階段のもう1段先を考える力があるとも述べています。
僕はこの意見に賛成です。たくさんの階段を登っていくかのように、一段ずつ思考を深めていくことができる人は、数学以外の分野でも活躍できる可能性が高いといえるのではないかと思います。
計算ができるようになるだけが数学ではなく、思考力を高めることができるのが数学だといえるわけですね。ぜひみなさんも、数学の可能性を信じてみていただければと思います。
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