東大生が紹介「頭の良さ」を測る奇妙な計算ゲーム なぜ「数学ができる人は頭が良い」と言われるか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さて、数学ができる人が得意なのは、このように思考をつなげていくという発想です。

東大教授も重視する「思考をつなげていく」思考法

今回の問題であれば、②の試行が「1001倍」するということと同義だと見抜いたうえで、1001が7の倍数であるということを見抜かなければなりませんでした。

頭の中では、このようなロジックを積み上げないと答えが出ないわけですね。

数学ができる人は、このように「AということはB」「BということはC」「CということはD」「ということは、AはDだ」と考えられる思考力を持っている人だといえます。

こういった能力のことを、東大教授である西成活裕先生は、著書『東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣』(あさ出版)の中で「多段的思考力」という名前で紹介しています。この能力がある人は、つねに思考の階段のもう1段先を考える力があるとも述べています。

僕はこの意見に賛成です。たくさんの階段を登っていくかのように、一段ずつ思考を深めていくことができる人は、数学以外の分野でも活躍できる可能性が高いといえるのではないかと思います。

計算ができるようになるだけが数学ではなく、思考力を高めることができるのが数学だといえるわけですね。ぜひみなさんも、数学の可能性を信じてみていただければと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事