名作ゲーム「ロマサガ」大胆不敵のリメイク術 原作の"尖り"を抑制、一般的なRPGの仕様に接近

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また、味方が敵に魅了されてしまう「テンプテーション」という技の対策を用意しておかないとボスに勝てなかったり、どこでもセーブできるシステムのせいで、ラスボス前に記録すると完全に詰みとなることすらあった。

「わかりやすさ」のため方向転換

操作画面
ミニマップなどが追加されたほか、イベントを進めるための目的地が常に表示される親切設計になっている(画像:任天堂)

リメイク版『ロマサガ2』では、原作にあった問題を解決するため、とにかくわかりやすくなっている。

どこへ行けばイベントが進行するかはもちろん、ステータスアップも可視化されて通常のレベル制のようになっている。バトル中にどの技を使うと閃きやすいのかなど、隠されていたデータも明らかになった。セーブも特定の場所でしかできず、詰みもほとんどなくなったといえる。

選択によって展開が変化するといった要素や、各展開のセリフなどはそのまま残っている。ただ、ゲームシステムの見せ方はかなり変化している。バトルシステムもかなり手が加わっており、原作は基本的に短期決戦だが、リメイク版のボス戦は敵の弱点を狙いつつ長期戦を繰り広げるものになった。

バトル画面
相手の弱点が判明したあとはどの技を使えばよいかなどが表示される(画像:任天堂)

前述のように「サガ」シリーズは特殊なRPGで、ナンバリング最新作である『サガ エメラルド ビヨンド』はバトル中の回復魔法がないほど尖っていた。

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