名作ゲーム「ロマサガ」大胆不敵のリメイク術 原作の"尖り"を抑制、一般的なRPGの仕様に接近

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

本作は、「バレンヌ帝国」の皇帝となって世界中を冒険するRPGである。皇帝として問題を解決して領土を広げつつ、さまざまな仲間を集め、世界を脅かす「七英雄」を倒すのが目的となる。

「サガ」シリーズは日本において非常に有名なRPGだが、一方でかなり独特なシステムを採用しているのが特徴となる。『ロマサガ2』から登場した「閃き」もそのひとつで、これはバトル中に電球が光り、技をひらめくというもの。

レベルアップして技を覚えるのがふつうのRPGなのだが、『ロマサガ2』においては戦っている最中にいきなり技を覚えるのだ。これはその後、「サガ」シリーズの代名詞のひとつになっている。

また、レベルの概念もなく、「技術点」なるものを稼いでいくうちにステータスが直接アップする形式である。

イベントシーン
イベントでは選択肢がいくつか用意されており、行動によって得られる結果が異なる。かなりぶっきらぼうで笑える選択肢も健在だ(画像:任天堂)

迷う要因だったフリーシナリオシステム

フリーシナリオシステムも大きな特徴だ。世界各地にはさまざまなイベントがあり、それをどういう順番で攻略するかはプレイヤー次第。イベントの選択もいろいろとあり、火山噴火をあえて止めなかったり、皇帝なのに人魚と恋に落ちて駆け落ちすることも可能だ。

原作ではこのゲームシステムがかなりわかりづらかった。道案内が乏しいのでどこに行けばいいのかわからないこともよくあり、自由さが魅力ではあるものの迷う人を生む要因にもなったのだ。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事