世界の一流が「金曜の午後3時」から始める"仕事" 週休2日を土曜と日曜に分けて考えるべき理由

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「経営の神様」といわれた松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助が「一日休養、一日教養」を唱えて、現在の週休2日制を導入するきっかけを作ったことは広く知られていますが、世界の一流ビジネスパーソンも同じ考え方をしています。

松下幸之助は、休日の活用法について、次のように語っています。

「事業は人なり。教養がなければいい仕事はできない。しかし、普段は忙しく、時間が取れない。だから1日は休養、そしてもう1日は教養の時間にせよ」

この言葉は、休み方の「核心」を突いたアドバイスといえます。現代のビジネスパーソンの休日には、「休養」と「教養」が必要であり、この2つを意識することによって、いい仕事ができる……と教えてくれているのです。

それを合理的に実践しているのが、世界の一流です。彼らは、土曜と日曜の役割を明確に使い分けることによって、休養と教養を手に入れることを目指しているのです。

土曜と日曜で異なる「やること」

彼らは、土曜を「チャレンジデー」と位置づけて、自分の趣味や家族との時間を楽しむだけでなく、新たな人間関係を構築したり、興味のあるワークショップやセミナーに参加するなど、未体験のことに積極的に挑戦することを意識しています。

翌日の日曜は「リフレッシュデー」と考えて、運動や読書、ヨガや瞑想などを通して、体とメンタル、脳のリフレッシュを図っています。

この2日間を通じて、休養と教養を実現しているのです。

日本人の目から見ると、休養と教養というワードには「インドア」で「スタティック」(静的)なイメージがあるため、「家でゆっくり休んで、読書を楽しむ」ことをイメージしがちですが、彼らが家の中だけで休日を終えることはありません。

インドアとアウトドア、静と動を上手にミックスして、「アクティブ」(動的)でメリハリのある休日を過ごすことで、休養と教養の獲得を目指しています。

アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、土曜はハイキングに出かけて自然の中で思索に耽(ふ)ける時間を持ち、日曜は自宅で瞑想をすることによって、内省(自分自身を見つめ直す)の時間を持つことが多かったといいます。

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