「せっかち」はうまく使えば仕事の強みになる 先回りで余裕を生み出してクオリティを上げる
※本稿は、ハラヒロシ著『「効率化」と「クオリティ向上」を同時に実現する せっかち式仕事術』の一部を再編集したものです。
中間ゴールを置く
複雑なプロジェクトでは、市場の動向や競合他社の動きを把握しながら、プロジェクトの目標、納期、リソースなどを決めていくことが多いでしょう。
規模が大きければ、調査範囲も広く、関わる人も増え、納期も長くなりがち。そのようなプロジェクトの場合は、いきなり最終ゴールを目指すよりも、いくつかの中間ゴールを設定することで確実性が増し、安心感も得られます。
「中間ゴール」の例として、私の場合、長い企画書やRFP(提案依頼書)を冒頭から一字一句読み込んでいくことが苦手なので、まずはざっとかいつまんで要点のみを把握することを目指します。そのうえで、もう一度改めて読むようにしています。
このように流し読みでいったん要点だけ把握することを「中間ゴール」に設定しておけば、「とりあえず終わらせておくこと」が明確になるうえに、タスク完了の達成感も得られます。また、すでにポイントをつかんでいるので、二巡目以降はスピード感を持って読み込んでいく余裕ができます。
ほかにも、作業の2分の1が終わったらいったん報告する、記事を書く前に全体のアウトラインを箇条書きにする、といったことを中間ゴールにするのもよいでしょう。
中間ゴールを設定することで、複雑で長期的なプロジェクトでも目的地が近くに見えるようになって安心感を得られることがせっかち的に大きなメリット。
さらに、細かく時間を区切ることでそれぞれのタスクの量や進め方などを調整しやすくなるので、スケジュールや人的リソースなどのバランスを見ながら仕事を進めることができます。
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