「せっかち」はうまく使えば仕事の強みになる 先回りで余裕を生み出してクオリティを上げる
休憩の取り方についてもテクニックがあります。何かの作業がひと段落したら休憩するのではなく、あえて作業の途中で休憩に入るのです。
せっかちな人は作業が完了していることに安心感を覚えるため、ひと段落=完了したことになってしまうと、休憩後に元のテンションに戻りづらくなります。それを防ぐために、ちょっとだけ作業を残しておくことで、意図的に「未了」状態にしておきます。
たとえば、メールを書きかけで止める、梱包作業の一部を残しておくなどです。この状態はせっかちな人にとって気持ちの悪い状態なので、自然と仕事に戻ることに意識が向くのです。こうして休憩後にすんなりと作業に入れるように脳をコントロールしておくと、パフォーマンスを維持できます。
また、完了を目指して一気に詰め込みすぎてしまうと、休憩するときには疲れ切ってしまい、再度仕事モードに戻りづらくなることもあるでしょう。あえてやり切らずに、「疲れたな」と感じる前に休憩に入るぐらいがちょうどいいのです。
休憩時間が決められている職場であれば強制力が働くのでよいのですが、時間を自由に使える人の場合は、いつ休憩するか、あらかじめ自分で時間を決めてしまうのもよいかもしれません。
朝にピークを持ってくる
せっかちな人は、朝早くから行動することが得意です。私も、朝から集中力とスピード感を持ってスタートダッシュできるように、毎日次のようなことをしています。
そもそも朝は脳が疲れていないため、やる気があるかどうかに関係なく、仕事をトップスピードに持っていきやすい時間帯です。せっかちな人は「初動」が肝心。朝に活動のピークを持ってくることで、短時間で十分な集中ができ、生産性を上げることができます。朝からエネルギッシュな状態は、周囲に対してもポジティブな空気を作り出すことができるでしょう。
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