オーケー「関西初進出」で見逃される"本当の強敵" vsライフ…ではなく、もっと怖い存在がいる
チラシには関西弁が多用されていて、おもわず笑ってしまいそうになる。ある種の関西らしい商魂のたくましさがあるというか、東京のスーパーでは良くも悪くもあまり感じられない雰囲気だ。
さて、ここまで見てきたらお分かりいただけるように、高井田周辺にあるスーパーは、「中価格帯のライフ」と「低価格帯の万代」となる。この2つは10年以上にわたって高井田の地にあり(万代が後からできた)、共存している。
ここにオーケーが乗り込む場合、その敵となるのは、万代ではないか?
オーケーの売りは言うまでもなく「安さ」にある。万代の300円弁当と同じ感じで、名物弁当の「299円弁当」もある。特にオーケーでは「競合店対抗値下げ」なんて政策を掲げていて、他店のほうが高い商品があった場合、その価格を他店よりも下げるのだ。そこには「他店よりも安いです」というPOPが掲げられる。ちなみにオーケーのサイトにはこの「競合店対抗値下げ」の仕組みが力説されていて、マジな感じが伝わってくる。
また、「特売日」などを設けず、毎日低価格である「エブリデイ・ロー・プライス(EDLP)」を掲げる。こうした戦略の背景には、仕入れの商品種類を絞り、安く提供する独自の仕組みがある。
現状の万代・ライフにオーケーが割り込む場合、ライフとの共存は可能だが(もちろんさまざまな取り組みが必要であることは言うまでもないが)、万代とは正面衝突になる可能性が高いのだ。
11月にオープンした店の商品に「万代よりも安く〜〜」といったPOPが貼られる日も近いかもしれない。
オーケーvs万代の戦いを予想してみよう
オーケーと万代の戦いはどのようなものになるのだろうか。
先ほども述べた通り、オーケーは「EDLP」を掲げるが、万代はいわゆる典型的なスーパーで「特売日」や「安売りの日」がある。ここで差が付くだろうか?
ちなみに、同じく「EDLP」で知られるスーパーマーケットのロピアは圧倒的な価格戦略で関西進出後、4年で17店舗を広げるまでになっている。関西圏の顧客は価格に厳しい、とよく言われることだが、やはり低価格を実現し続けるスーパーが強いのかもしれない。
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