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キャリア・教育 #半径5メートルのフェイク論

あえての「棄権」や「白票」は不本意な政治家の黙認 「投票したい人がいない」とお嘆きのあなたへ

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  • 岡田 憲治 政治学者/専修大学法学部教授
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政治の位相空間では、「それはいかがなものでしょう?」と明確にノーと示さなければ、すべて自動的に「私は今のままの世界でよいです」という意思なのだとしてカウントされてしまいます。 つまり「沈黙・棄権・白票」=「現状に不満なし」です。なんと無慈悲な力学でしょう。

日本の政治家選びの大半は「黙認」

己の気持ちと裏腹に、そうなってしまう理由は、政治における大原則、すなわち「世界を1ミリでも変えたいなら声帯を振動させねばならない」がどっしりと存在しているからです。棄権や白票投票に内心どのような気持ちを込めようと、ここは実に冷徹で解釈は一択です。

選ばれる側は実に慇懃無礼であって「異論があるならと機会を用意しておきましたが、ないようなので、我々政権担当者を是認してくださったとします」という台詞を脳内に残しつつ、「有権者の皆様の賢明なご判断をいただきました」などとうそぶきます。

日本の政治家選びはこのように大半は「黙認」によってなされていることになります。

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【悪口と批判ばかりの自称リベラル】

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