健康保険証の発行は12月終了、受診はどうなる? マイナ保険証へ一本化予定だったが複数の方法が選べる

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ところで、従来から用いられてきた紙やカードタイプの保険証は、マイナ保険証への移行に伴って12月2日以降には新規発行されなくなることが決まっています。

準備段階から頻発している行政や医療現場でのトラブルや、8月時点で約12%にとどまっているマイナ保険証の利用率などを理由に、さまざまな異論は上がっていますが、執筆時点においてはマイナ保険証への一本化は予定通り進む見通しです。

12月2日以降、「資格確認書」が発行される

現行の保険証に代わり、12月2日以降に交付が始まるのが「資格確認書」です。保険証と同じように、加入先の保険者名や住所、本人の氏名や生年月日、番号、有効期限などが記載され、医療機関の受診時などに本人確認書類として使えるものです。

加入する健康保険制度により異なることがありますが、外見や様式も保険証と酷似しています。中小企業などで働く人が加入する協会けんぽを例にとると、プラスチックカードタイプの形状や表面の記載事項はほぼ同じです。

また、神奈川県川崎市では今月初め、国民健康保険の加入者に被保険者証を発行すべきところ、誤って資格確認書を発送するミスが発生しましたが、こちらも券面のタイトル以外、両者の外見はまったく同じといってもいいものでした。

(出所)川崎市の報道発表資料「川崎市国民健康保険被保険者証の誤送付について」より

この資格確認書は12月2日以降、以下の条件に該当する人などに対して自動的に交付されます。

・マイナンバーカード持っていない人

・マイナンバーカードを持っているが、マイナ保険証の利用登録をしていない人

・75歳になり、新たに後期高齢者医療制度に加入する人

対象者であれば、資格確認書を受け取るために事前の申請手続きなどは必要ありません。

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