日常会話、たった1日で「話上手になる」秘訣は 「盛り上げ方」「上手な聞き方」すべて教えます

✎ 1〜 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

Iさんは「外国人のような人を引き付ける話し方」と書かれていましたが、彼らは小さい頃から意見をはっきり言う教育を受けて育っています。同じような話し方をしようと思っても、まずうまくいきません。

ポイント3 無理に外国人のマネをしない

私自身、英会話教室に通っていたとき、外国人の先生から「相手に質問したり、しゃべりかけないと、かえって失礼だと思われる。人の話を聞くばかりで自分の気持ちを伝えないのは、相手に興味がないと思われてしまいます」と言われたことがあります。

これはあくまで私の感想ですが、外国の方は大きな声ではっきり自分の意見を言うけれど、相手の言い分を最後まで聞いて理解したうえで、反対するなり賛成するなりの意見を述べていると思います。

でも日本ではそのような文化がないため、外国人のコミュニケーションをそのままマネると「けんか腰」に聞こえてしまいそうですよね。

なので、そんなに無理にマネをせず、Iさんの長所、特性を生かすコミュニケーションをすることがいちばんいいのではないかと思います。

ポイント4 「聞き手に回る=マイナス」と考えない

Iさんは「聞き役で終わってしまう」ことを気にしていらっしゃいますが、聞き手に回ることって全然、マイナスにとらえる必要がないと思うんです。マイナスどころか、「聞ける人」は、最高のコミュニケーション能力をお持ちなんです。

最近はむしろ、しゃべってばかりで人の話を聞かない人が多いです。こういう方はだんだん、お友達が離れていってしまったりします。Iさんはきっとお友達に対して、安心感や癒やしを与えている、すばらしい存在なのだと思います。

ポイント5 「話す3割、聞く7割」を心掛ける

まとめになりますが、上手な会話というのは、何も「人と同じ口数を話すことではない」と思います。和やかに相手の話を聞いて、要所要所できちんと自分の意見を言えることこそが大事だと思うんです。

私の感覚では、「話す3~4割、聞く6~7割」くらいが反感も持たれず、しかもおしゃべりの集団に埋もれないのではないかと思います。

今日のレッスンのまとめ

ポイント1 まずは「声を出す」練習から

ポイント2 話上手は「準備」上手。自分の意見を持つ

ポイント3 無理に外国人のマネをしない

ポイント4 「聞き手に回る=マイナス」と考えない

ポイント5 「話す3割、聞く7割」を心掛ける

この連載の一覧はこちら

「話し方」ってトレーニング次第でどうにでもなるんです。毎日のほんの少しの努力で人生は開けます! 頑張ってください!

次回も、読者から寄せられた質問に回答したいと思います。お楽しみに!

魚住 りえ アナウンサー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うおずみ りえ / Rie Uozumi

フリーアナウンサー。元日本テレビアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。1995年、慶応義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。代表作に『所さんの目がテン!』『ジパングあさ6』(司会)、『京都心の都へ』(ナレーション)などがある。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。これまでおよそ500本の作品に携わる。とくに各界で成功を収めた人物を追うドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)では放送開始から10年間ナレーターをつとめた。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中。声の質を改善し、上がり症を軽減し、相手の心に響く「音声表現」を教える独自のレッスン法が口コミで広がり、「説得力のある話し方が身につく」と営業マン、弁護士、医師、会社経営者など、男女問わず、さまざまな職種の生徒が通う人気レッスンとなる。現在は、定期的に10~15人を募集し、スクールでグループレッスンを行っている。魚住式スピーチメソッド

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事