なぜか「テレビの常連」な専門家が意識している事 「常連」と「一度きり」にはこんなにも差がある

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

放送後のクレームは「やるだけ無駄」

もうひとつは、放送後に「あの発言箇所を使うとは思わなかった」と番組にクレームを入れてくる専門家です。苦情を述べたところで「後の祭り」です。放送後にクレームを言われても、捏造した情報を放送したわけでもないので、番組として訂正するわけにもいきません。

『「業界の第一人者」ポジションを確立する! 専門家のためのPR戦略』書影
『「業界の第一人者」ポジションを確立する! 専門家のためのPR戦略』(同文舘出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「不正確なことを言ってしまった」「誤解を招く発言だったかもしれない」と思ったら、その場で、もしくは取材終了直後に番組制作者に申し入れをするしかありません。

番組制作者は専門家に迷惑をかけようという気は微塵もありませんので、受け入れられないということはまずありません。

放送前の確認要請、放送後のクレーム。いずれも番組側に弁解の余地がないほどの問題がない限り、受け入れられることはありません。つまり「やるだけ無駄」なのです。

そして、二度と取材依頼が来ない専門家で最も多い共通点が「発言が煮え切らない」「一般の視聴者にはわかりにくいことしか言わない」というものです。

要は、その専門家の発言が番組制作者の期待するものと合致しなかったというケースです。わかりやすく伝える能力は、特に解説者型では必須です。

下矢 一良 PR戦略コンサルタント

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

しもや いちろう / Ichirou Shimoya

早稲田大学理工学部卒業。テレビ東京に入社し、『ワールドビジネスサテライト』『ガイアの夜明け』を経済部キャップとして制作。スティーブ・ジョブズ氏、ビル・ゲイツ氏、孫正義氏、三木谷浩史氏、髙田明氏、藤田晋氏、前澤友作氏らにインタビュー。その後、ソフトバンクに転職し、孫正義社長直轄の動画配信事業(Yahoo!動画、現・GYAO)を担当。「ソフトバンク・アワード」を受賞。現在はPR戦略コンサルタントとして中小企業のブランディングや宣伝のサポート等を行う。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事