次に多いのは任天堂で84人。業界内での高いポジションや新卒社員の志望度の高さに加え、有休取得率は87.7%と労働環境も良好だ。副業・兼業制度を設けているほか、社内制度において婚姻関係に相当する同性パートナーがいる社員を通常の婚姻と等しく扱うパートナーシップ制度を導入するなど、多様な働き方・価値観を受容する制度を整備している点も特徴だ。
医薬品国内大手のアステラス製薬は60人。コアタイムなしのフレックスタイム制度や、充実したメンター・メンティー制度を導入している。年間総労働時間は1812.9時間、残業時間は月7.4時間と効率的な働き方を実現している。また、女性リーダー層育成に特化した各種プログラムの実施や、男性社員の育児参画を促す活動など、ダイバーシティ推進にも取り組む。実際に、同社の女性管理職比率は15%と高水準だ。
女性に対象を絞った定着率ランキング
以下、定着率100%の企業のうち、新卒入社者が多い順に、三菱地所(45人)、カシオ計算機(42人)、NTTアーバンソリューションズ(36人)、住友大阪セメント(31人)、理研ビタミン(30人)、JCRファーマ(29人)と続く。
惜しくも定着率100%に届かなかった上位企業には、インターネットイニシアティブ(99.1%、116人)、ジーエス・ユアサ コーポレーション(98.9%、95人)、トクヤマ(98.8%、83人)などが並んだ。
このほか、女性に対象を絞った定着率ランキングを見ると、1位となる定着率100%は223社。女性新卒入社者が多い順に、三菱HCキャピタル(42人)、インターネットイニシアティブ(36人)、コクヨ(36人)、ライオン(34人)と続く。
また、上記のランキングは全上場企業を対象としているが、中堅上場企業に絞ってランキングした場合、定着率100%の1位は82社。男女合計の新卒入社者が多い順に、理研ビタミン(30人)、JCRファーマ(29人)、東洋合成工業(25人)、荒川化学工業(24人)、インフォコム(23人)、愛知時計電機(23人)が並んだ。いずれのランキングも『CSR企業総覧(ランキング&集計編)』2024年版に詳細を掲載している。
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