最盛期から半減「やきとり大吉」"反転攻勢"の秘策 課題は店主の高齢化、「白い大吉」で若返りを図る
一時は1000店舗あった「やきとり大吉」。だが、現在は491店舗に減っている。
原因は店主の高齢化だ。現在の店主の平均年齢は55歳。大吉では20年以上続けている店主が320人、約6割を占めており、70代、80代と歳を重ねている。そのため、体力が続かず閉店してしまうケースが相次いでいるのだ。
大吉を運営するダイキチシステムはこの事態を食い止めるために、新規出店や若い店主の育成に注力している。しかし平均年齢がなかなか下がらず、開店数が閉店数にまだ追いつかない状況だ。
そんな最中の2023年1月、ダイキチシステムはサントリーホールディングスから、鳥貴族を運営するエターナルホスピタリティグループに買収された。
前編ー鳥貴族が買収「謎の焼鳥チェーン」人情派な儲け方 赤と黒の看板の「やきとり大吉」は"経営の教科書"だーに続き、後編では、その経緯や訪れた変化と共に、店舗数と来客数拡大へ向けた動きを解説する。
サントリーから鳥貴族へ。突然の買収
買収は突然だったという。事前に相談はなく、サントリーホールディングスとエターナルホスピタリティグループの上層部で決定がなされていた。
あとで聞いた話によると、買収の目的はこんな内容だったそうだ。
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