一人暮らしの親が要介護者になった。しかし、仕事の都合で子どもはどうしても実家に戻ることができない。気付けば実家はゴミとモノであふれかえっている。いったい、どうすればいいのだろうか。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
要介護者がいるゴミ屋敷は最終的にどのような結末を迎えるのか。ゴミ屋敷・不用品回収の専門業者「イーブイ」(大阪府)を営み、YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信する二見文直社長に聞いた。
動画:「介護で体力も精神的にも限界」2トラック4台分の実家の片付け
「家具の中身を出したら何倍にもなる」介護がキッカケで始まる大掃除
80代の要介護者が住む、ゴミであふれかえった一軒家
関西地方の郊外に建つ一軒家。ここには80代になる女性が一人で暮らしていたが、介護が必要な身体になり、部屋を片付けられなくなってしまった。
もともとモノが多い家だった。本人や親族が時間をかけて不要品を選別していったが、家の中はモノだらけだ。
1階にある和室とキッチンスペースを見ると、ここに住んでいた女性の性格がよくわかる。とにかくこまごまとした雑貨が多く、それらが無造作に詰め込まれたカゴがいくつもある。空いているスペースがあるとそこにモノを置いてしまい、その上にまたモノを積み上げていってしまう。
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