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Z世代だからこそ見えている職場と社会のリアル 定時の概念、住居費高騰、政治の裏金問題…

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  • 舟津 昌平 経営学者、東京大学大学院経済学研究科講師
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田川:僕も転職は好意的に捉えています。与えられた大事な選択肢の1つですし、それは学生の頃から思っていました。今の会社にも納得して入ってはいますが、一生は勤め上げないだろうなという気持ちで入っています。きっとどこかで転職するんじゃないでしょうか。

舟津:なるほどね。みなさん、転職には前向きということですが、会社への愛着や貢献意識を持っている、あるいは今後持てるということはありますか。

崎山:愛着はあるにはあります。ただ、一生今の会社に身を捧げるイメージはありません。あるとしたら、せっかく雇ってもらった、採用してもらったという意識はあるので、そこへの恩返しをできたらいいなっていう気持ちはありますね。

舟津:採ってもらったことへの恩は返したいんだと。

いや、なぜこんなことを聞いたのかというと、このまま会社が終身雇用を放棄して転職が奨励されるようになれば、会社と個人の関係って、限りなく「取引関係」になっていくんですよね。だとすると、働く場所への愛着や貢献意識って持てるのかなって思いまして。

私の認識としては、組織とかコミュニティに愛着を持つ人が段々減っている、あるいは持たないほうが賢いと考えてる人が増えているような気もするんですね。気がするだけですが。そういう中で、会社や組織ができることってあるのか、組織論の研究者としては考えたくなるのですが、みなさんは今の職場に求めることってありますか。

残業が当たり前の雰囲気がしんどい

木下:私は残業が当たり前の雰囲気を変えてほしいですね(笑)。会社としては、OJT期間に残業はないということになってるらしいんですけど、私の部署はすでに残業が多くて、帰れるタイミングがわからないんです。19時半を過ぎたあたりから、「これ、いつ帰れるの?」って変な汗まで出始めちゃって。だから、ダラダラ残業するっていうと言葉は適切ではないかもしれませんけど、やれるとこまで働くみたいな雰囲気は本当にしんどいので、変えてほしいです。

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【当たり前ゆえの無自覚さ】

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