「やりたいこと」を探すほど自信が奪われる理由 コストをかけなくてもやる気が出てくる習慣とは?
自信とは、筋トレのようなもの。1キロのダンベルでトレーニングをして筋力がついたら、つぎは2キロのダンベルに挑戦してみたり、別のトレーニングをやってみたくなったりするのと同じ。ひとつの習慣を続けているうちに自信がついて、自然に別なこともやってみたくなる。ときには大きなチャレンジをしてみたくなるものです。
わざわざ「やりたいこと探し」をしなくても、自然の流れで「やってみたいこと」には出逢えるのです。
やる気が出なくても、とにかくなにか行動を始める
まずは「簡単にできること」をポンポンと片づけましょう。自信をもっている人というのは、例外なく、フットワークが軽いものです。
しかし、どんな人であっても多かれ少なかれ「さぼりたい」「怠けたい」「ラクをしたい」という気持ちはあります。
仕事、家事、勉強など、やらなければならないことはたくさんあるのに、ついだらだらとテレビを見たり、スマホでネットサーフィンをしたりして、時間ばかりが過ぎていく。不安や焦りを感じているのに、行動に移せない自分が嫌になってしまう……ということは、だれにでもあるでしょう。
そんなときに「動くか・動かないか」が、自信にも大きな影響を及ぼすといえます。そもそも、どうして人は、だらだらして、やる気になれないのでしょう。
脳科学的な側面からいうと、「脳」という器官は、体重の2%程度の重さしかないのにもかかわらず、体全体で消費するエネルギーのうち約20%を使うといいます。ともかく脳は“大食漢”で、ものすごくエネルギーがいるのです。
もちろん、生きていれば、ほかの臓器もエネルギーを必要とするので、外からの刺激がないときは、脳は活動を抑制して、“省エネモード”でだらだらと働きます。
つまり、脳にはもともとできるだけさぼろうとする機能が備わっているのです。テレビやネットは主体的な行動ではなく受け身で、そこそこ心地よい刺激を与えてくれるので、何時間でもだらだらできます。といっても、脳は反応することで意外に疲れているのですが。
やる気が出ないときは、無理に気持ちを奮い立たせようとしてもうまくいきません。とりあえず、簡単なこと、好きなこと、やりやすいことから、ハードルを低くして、軽い気持ちでポンポンと片づけるのがポイントです。
やる気が出なくても「とりあえず10分だけ」とやり始めると、脳も徐々に活性化して“通常運転モード”に切り替わり、やる気が起こります。
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